今回は立山や剱岳で有名な室堂へのアクセス方法の裏技をご紹介します。
万人に使える裏技もあれば、少数のコアな人にしか当てはまらない裏技まで様々です。しかし、どれか一つは使える裏技があると思います。是非、最後まで観て下さい。
さてさて、今回の主役は室堂。一度は聴いた事があると思います。
春は扇沢から行く雪の大谷、夏は緑に色濃く染まり、高山植物が賑わいます。
秋は緑から一転し。赤や黄色など色とりどり鮮やかに山肌を染め上げます。時には雪の白がトッピングされます。
太古の昔に起きた火山によりできた、ミグリガ池やミドリガ池。そして、立山カルデラもできた事で、山に囲まれて、まるで山の一部になったような感覚を覚えます。
多くの登山客を魅了します。ある統計では立山黒部アルペンルートの利用客は年間23万人とか。
ぜひ、行きたい。
行ってみたい!!!
でも、高いんですよ。
交通費が。
調べた中で1番高い値段は片道24000円でした。
24000円ですよ!?片道で!!
韓国旅行へ行けちゃいますよね。
さすが、世界文化遺産に登録を狙う「立山・黒部」です。
自然を保全するためにはお金がかかります。
でも、できる限り安く登山を楽しみたいと思うのが、人です。
関西方面は比較的アクセスしやすいですが、関東方面からはかなりアクセスがしにくいです。
そして、北陸地方というだけで、とても遠征感があります。
そこで、できる限り、安く・身近に感じられる方法は無いのか裏技を感上げてみました。室堂へ行き、立山や剱岳を楽しみたい方の山行になれば嬉しいです。
【注意】
登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。
アクセス方法の概要
室堂のアクセスについて説明します。室堂へ入るためには歩いて行く限り、公共交通機関を使います。
こちらの図をご覧下さい。
![](https://sakizakino-blog-desu.com/wp-content/uploads/2023/08/image-2.png)
様々な公共交通機関を乗り継ぐ必要があることがわかると思います。
さて、室堂へ行く方法は大きく分けて3つあります。
①富山駅・立山駅から室堂へ行く方法
②長野県の扇沢駅から室堂へ行く方法
③称名平駐車場から歩いて(登山して)室堂へ行く方法
です。
下記は①~③のアクセス方法を含めた室堂の周囲地図です。
![](https://sakizakino-blog-desu.com/wp-content/uploads/2023/08/image-3.png)
室堂は立山カルデラに囲まれた場所にあるので、行く事がとても難しいです。
交通機関も色々乗り継いでやっと到着します。
それだけ大変な思いをしても、行く価値のある場所だから、年間23万人もの人々が訪れるのでしょう。
さて、お待たせしました。
アクセス方法の一覧表をお見せします。この値段や所要時間は全て片道の値段になっています。
![](https://sakizakino-blog-desu.com/wp-content/uploads/2023/08/image-4.png)
これからはそれぞれについて説明します。
東京から室堂~富山駅経由~
新幹線+黒部アルペンルート:裏技レベル★
これが1番王道だと思います。東京から富山駅や立山駅へ行き、そこからケーブルカーに乗って行きます。
北陸新幹線が開通したことで更に行きやすくなりました。時間も2時間程度で行けるので始発に乗れば、お昼ぐらいには室堂に到着します。
東京から4時間で室堂に行けるのはかなりありがたいですね。
ただ、それだけ快適という事はお値段もかなり高いです。
合計23440円です。往復で5万円近くになります。
5万円か・・・。と思う人もいれば、たった5万円と思う方もいると思います。
ここで新幹線を安くするには、駅ネットを使用する事をおすすめします。
早く予約すると30%ほど割引されます。
上手く活用できれば、新幹線代を1万円以下に抑えることができます。
そうするともう少し、このアクセス方法を活用しやすくなるのではないでしょうか
裏技のコツ
駅ネットの早割を活用し、新幹線代を30%で購入する
車+黒部アルペンルート:裏技レベル★
これも王道の一つかも知れません。特に関西方面から来る方々はこの方法なのではないでしょうか。
それは立山駅まで自家用車で行き、それ以降を黒部アルペンルートで行く方法です。
自家用車は楽ですよね。一緒に行く、家族・友人と道中楽しくいく事もできます。
ぼっち登山でも車の中で一人カラオケができるから全くさみしくありません。
自家用車は良い面しかないと私は思っています。
だって、こんなに勝手の良い移動手段は他にないと思っています。
どこに行くのも自由、止まるのも進むのも自由。
その日の気分によってルートも変えることができます。
だから、私は自家用車での登山を辞められません。
しかし、移動距離が長くなればなるほど、渋滞に捕まるリスクは高まります。
そして、それが疲労を助長させます。
そこで、お薦めは深夜に高速道路を走る事です。
深夜ならば、高速道路を利用している車が少ないです。
そして、0時から4時はETC割引時間なので、より安く移動する事ができます。
東京から立山まで約400kmあります。
400kmって結構ですよね。時速100kmで4時間です。
自由を取るか、時間や疲労を取るかは人それぞれだと思います。
自由を求めるならば、自家用車の所有はかかせません。ただ、新車を買うのは中々難しい。そういう方へおすすめしたいのはカーリースです。下記のブログを参考にしてください。
裏技のコツ
・時間と安さを狙うなら高速は0時から4時の間に通るべし
夜行バス+黒部アルペンルート:裏技レベル★★
夜行バスは新幹線よりもかなり安価で富山駅へ行く事ができます。新幹線代と夜行バス代を比較すると一目瞭然。
約半額の値段です。
ただ、夜行バスに乗り慣れて、夜行バスでも寝れて、身体が痛くならない人にしか使えない裏技だと思います。
大学生や若い頃なら、どんな姿勢で寝ても、多少寝不足でも、次の日に影響を与えませんでした。
しかし、今は次の日がダイレクトに身体に出てしまう繊細な身体になってしまいました。
7時間程度の夜行バスならまだ耐えられるかもしれませんが、9時間にもなるとしんどいですよね。
そういう場合は、3列シート夜行バスを選択するのも手です。
3列シートは2列と1列の場合と3列がそれぞれ独立している場合があります。
どちらも、4列シートよりもかなり快適に過ごすことができます。
そして、時期をずらせば4000円とかなり安い値段で乗ることができます。
次の日に疲れを残さない夜行バスの旅もいいかもしれません。
裏技のコツ
・長距離バスは3列シート以下で快適に乗る
・時期をずらしてバスの値段を更に下げる
東京から室堂~扇沢経由~
新幹線+バス+黒部アルペンルート:裏技★★
室堂は立山方面からだけではなく、長野方面からも行く事ができます。
扇沢駅から黒部ダムを通り、いくつもの公共交通機関を通り、室堂へ行きます。
関東方面から行く人はこちらから行かれる方も多いでしょう。
ただ、このアクセス方法は一つだけ難点があります。
それは、乗り換えが計5回ある事です。
富山・立山方面から行く場合は3回で済むのに、扇沢から行くと5回です。
重たいザックを持って行く場合はなかりしんどい。
しかし、これだけしんどい思いをして、何もないという事はありません。
そう、行きながら黒部ダムを観る事ができます。
そして、春には雪の大谷(雪の壁の間をバスが通ります)を観る事ができます。
なので、他のルートよりも乗り換えは多いですが、観光地化されていて、魅力的なアクセスルートになっています。
なので、この値段も仕方が無いと思います。
少しでも安く抑えたい方は、新幹線も駅ネットで早割チケットを購入すれば比較的、安くチケットを手に入れる事ができます。
裏技のコツ
・早割で新幹線のチケットを買う
・観光も出来るからこの値段もよしと考える。
・早割で新幹線のチケットを買う
・観光も出来るからこの値段もよしと考える。
自家用車+黒部アルペンルート:裏技レベル★
扇沢駅までを新幹線ではなく、自家用車で行く方法です。関東方面から扇沢までは約4時間です。
立山よりも遙かに短い行程ですね。
深夜帯に高速道路を通れば、もう少し早く、そして早く行く事ができます。
駐車場は有料駐車場もあれば、市営の無料駐車場もあります。
トイレも常設されているので、車中泊をする事も可能です。
このアクセスルートは車の運転時間と黒部アルペンルートの時間がそこそこ短く、適度なルートです。
しかし、やや黒部アルペンルートの値段が高くなります。ここを妥協できるかどうかです。
乗り換えが多い事、観光地を通過する事で値段はそれなりにかかります。
高速道路はこれ以上値下げする事ができないです。
適当だからこそ、値段も跳ね上がるのかなと思います。
裏技のコツ
・諦めて観光を楽しむ
・黒部アルペンルートをWEB予約して少し安くする
その他
直通バス(東京/横浜/新宿→室堂):裏技★★
2023年6月から新宿から室堂までの直通バスが誕生しました。
ありがたいですね。
これが出来た事で更に室堂へ行きやすくなったと思います。
乗り換えなく、乗っているだけで到着するなんて夢の様です。
ただ、この夢が見られるのは4列シートの11時間の長旅を耐えられる人のみだと思います。
そして、19000円と微妙に高く躊躇してしまう値段でもいいと思う方のみです。
大学生、社会人なりたての人には値段が高く、お金に余裕がある人にとっては快適さがかけているなんとも言えない商品だなと思います。
もちろん、2列シート、3列シートはあるんですが、かなりの激戦なのか予約はできませんでした。
早割などを活用すると比較的安価に行けます。最安値は11000円でした。
また、季節バス運行なので7月から8月の約2ヶ月しか運行していません。なので、秋の立山にはこれでは行けません。
裏技のコツ
・早割、早割、早割
・4列シートを耐えるべし
登山ツアー:裏技★★
裏技なのか微妙な所ではありますが、これも一つの手だと思います。
室堂に行き、雄山や剱岳を登る事を目的にしている人も多いでしょう。
その3000m級の山々を初心者だけで登るのは危険です。
立山では多くの遭難事故が起きているのは事実です。その多くが、初心者同士や即席のチームでの登山など危なっかしい状態で登山をしています。
立山でもどこでもそうですが、山を侮ると危険です。
そこで、ここはいっそうのこと、ツアーに申し込むという手も考えてもいいと思います。
確かに、高いです。
値段でいえば、最高値の6~7万円です。
ただ、この中に、交通費、ガイド代、宿泊費、食事代、下山後の温泉が着いています。8ツアーによりますが)
こんなに、快適な登山はないと思います。
自分で色々と計画するのも楽しいですが、大変でもあります。そこは、プロに甘えて、自分は登山に集中してもいいかもしれません。
ガイドさんは登山のプロです。山についてかなり詳しいです。その知識に触れ、新たな目で室堂や立山をみるのも楽しいかもしれません。
裏技のコツ
・ガイドさんから学びを得る事も目的の一つにする
徒歩(登山)で室堂へ行く:裏技★★★
色々なアクセス方法をお伝えしましたが、これが1番安く、1番クレイジーな方法で、1番わくわくするルートだと思います。
お値段はなんと片道約6000円、3人でいけば一人片道2000円という驚きの価格です。ガソリン代を入れたとしても、どのアクセス方法よりも安いです。
称名平駐車場に車を停めて、大日岳登山口から室堂を目指します。
大日岳、中大日岳、奥大日岳を経て、室堂乗越に到着します。室堂乗越からは剱岳や別山、立山と絶景がみえるでしょう。
室堂乗越から雷鳥沢方面へ行ってもよし、剣御前小舎方面に行ってもよし。翌日の行程を考慮して宿を決めましょう。
ただし、問題はあります。それは、称名平駐車場のゲートが6~19時までしか開いていない事(季節によります)、称名平駐車から室堂まで歩いて約9時間かかる事です。
![](https://sakizakino-blog-desu.com/wp-content/uploads/2023/08/image-5.png)
当日の朝に到着した場合、早くても6時30分ぐらいから登山を開始します。コースタイム通りに歩いても、雷鳥沢に着くのは15~16時になります。
秋だと日が暮れるのが早いので、初心者にはおすすめできない行程です。
しかし、この方法ならば、初心者の方も行けます。それは前泊車中泊をする事です。
19時(9月は18時)までに駐車場にはいり、車中泊をします。高速代は少し高くなりますが、そこはゆっくり登山を楽しむための必要経費と思いましょう。
これならば、朝4時ぐらいに登山開始し、お昼過ぎに室堂へ到着する事ができます。
室堂の綺麗な景色を観ながらコーヒーを飲む余裕もあるでしょう。
いくつものピークを踏みながら、室堂を目指すのはロマンがある、とても、わくわくする登山コースだと思います。
下山は室堂バス停からロードを歩き続けて帰るか、室堂バス停から弥陀ヶ原バス停までバスに乗りそれ以降を歩いて駐車場へ帰るかの2パターンです。ロード歩きは約2時間です。
歩けない距離ではないので、より安く追求するならば、ロードは歩いて帰りましょう。
裏技のコツ
・高速代を安くするなら深夜割を活用する
・6時になったら駐車して、素早く登山準備をする
・余裕を持った山行をしたいならば、前泊をする
・絶景に足止めされない強い心を持つ
まとめ
いかがでしたか。色々なアクセス方法があったと思います。
快適性を求めると値段は上がり、値段を下げれば快適性が失われると、シーソーの様です。
しかし、快適性も取りつつ、自分の中で良いバランスのアクセス方法を見付けられたら嬉しいです。
では、また会いましょう。
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