ソロの女性登山者にオススメしたい雪の木曽駒ヶ岳。5つの理由を解説します。

アルプスの山
【景品表示に基づく表示】

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社会人になるとライフスタイルが変化します。それにより、一緒に登山をする人が少なくなってきます。

女性は特に。私も然りです。

「雪山登りたいけど、女ひとりでは不安だな」

こう思っていませんか?

そこで、雪山に登りたいと思っているソロ登山女子におすすめしたい山があります。

それは木曽駒ヶ岳です。

実際、女性のソロ登山者は多かったです。登山者の1割は女性のソロ登山者でした。

ソロ登山女子が雪山に臨む上で、漠然とした不安があります。

遭難もそうですが、心細さや、山頂まで頑張り切れるかなど色々な不安です。

登山者として、地図を見る、GPSで位置確認など遭難対策はしています。漠然とした不安を払拭するために、色々なサイトみてイメージをしています。

それでも、ひとりだと不安です。

ここでは、「それなら登らなきゃいいじゃん」「誰か見つけたらいいじゃん」という話は置いておきましょう。

不安があっても登りたいんです。今。綺麗な幻想的な雪山を見たいんです。

では、なぜ木曽駒ヶ岳がおすすめなのか。

標高2956mの中央アルプスの最高峰がなぜおすすめなのか。

その理由をルートと標準タイムも踏まえて説明します。

登る人がいないから登山を辞めようと思わず、「よし、いってみようかな」と思えたら幸いです。

また、やっぱり不安だなと思う方には、最後に違う対策をお伝えします。

【注意】

登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。

木曽駒ヶ岳のおすすめ理由

これからソロの女性登山者に木曽駒ヶ岳をおすすめしたい理由を説明します。

バリバリのソロ登山者ではなく、雪山を始めたばかりで少しステップアップをしたい女性に向けた内容になっています。

短時間で登れる

中央アルプスの最高峰の木曽駒ヶ岳。標高は2956mもあります。

3000m近いので簡単には登れないと思いますが、意外にも意外。

登る距離は3.5km、標高は約400mのみです。

なぜこんなに短時間で登れるかというと「ロープウェイ」を使うからです。

日本で1番高いロープウェイ駅が中央アルプスロープウェイ「千畳敷駅」です。

木曽駒ヶ岳は千畳敷駅から登り始める事ができます。

駅の標高は2612mです。高い!!

ここまで一気にロープウェイでこれたら山行時間は短くなるのも当然です。

交通機関がしっかりしている

菅の台駐車場です。バスの列に並ぼうとしています。

だいたいの登山口は辺鄙な場所にあります。

路線バスがない、あってもバス停から登山口まで歩く。もっと辺鄙な場所だとタクシーを使わないと行けない場所もあります。

木曽駒ヶ岳への交通機関はしっかりしています。

電車の場合は、自宅からJR東海の駒ヶ根駅まで行きます。

その後は、路線バスに乗り換えて中央ロープウェイの始発駅「しらび平駅」へ行きます。

車の場合は、菅の台駐車場に車を停めて、路線バスに乗り換え「しらび平駅」へ行きます。

どちらも、自然を守るために中央ロープウェイの出発点「しらび平駅」までは交通機関を利用します。

路線バスの本数も多いですし、駐車場も広いので、とてもアクセスがしやすいです。

それも人気の理由の一つかも知れません。

人気だから平日でも人が多め

八丁坂を登る登山者の列

本当に人は多いです。平日火曜日に行きましたが、軽く50人以上に会いました。

アクセスのしやすさ、短時間の山行なども影響していると思います。

他の登山者がいるだけで、少し安心します。

頼りにしている訳ではないですが、心強いです。

私事ですが、積雪期の金峰山では出会った人はたったの3人。

マイペースに登れる反面、やや心細い思いをした経験があります。

そう考えると、人が多い山はマイペースには登れないかも知れないですが、心強さはあります。

「1人じゃない」

これで辛い坂も乗り越えられます。

後述しますが、八丁坂という悲しいぐらい辛い登り坂があります。

これを1人で登るのは心が折れますが、前にいる(もしくは、後ろ)人も一生懸命登っていると思うと頑張れます。

同じ辛さを味わっている仲間が多い山です。

ルートがわかりやすい

トレースがくっきりあります。

単純明快です。まっすぐ登るだけです。

人気な山だけありトレースもしっかりついています。

宝剣荘あたりは広く様々な山への分岐点になり、迷うかも知れませんが、基本まっすぐです。

3000m近い山へ挑戦している方ならばGPSを使ったり、地図をみてルートの選択ができると思いますので、遭難リスクも低いです。

宝剣山の様にルートファインディングを求められるルートはありません。

ただ、これはどこの山にも言えますが、ホワイトアウトした場合は広いが故に迷いやすいので注意は必要です。

八丁坂を頑張れば、後は緩やか

木曽駒ヶ岳の最初で最後の難関の八丁坂

時間にして30~45分ぐらいなんですが、見上げるほどの坂道で登っても登っても終らない道に心がくじけます。

しかし、それが終れば後は素敵な景色を観ながらゆるりゆるり登ります。

雪化粧された宝剣岳や南アルプスや御嶽山など、登り切ったからこそみえる景色があります。

雪山初心者。特に女性が始めやすい山だと思います。

ルート

ここからは少しルートの説明をします。木曽駒ヶ岳のイメージつくりの参考にしてください。

往復4時間程度の参考です。

標高差は478m、走行距離3.5kmです。

参考にまでに、上高地から横尾までが標高差100m、走行距離10kmです。

木曽駒ヶ岳は一気に登るのがよくわかります。

イメージ動画

3分程度のイメージ動画です。特に八丁坂の登り方や下り方がイメージできるように作成しました。

八丁坂のイメージをサクッとつけたい方は是非ご覧下さい。

ロープウェイ駅から見渡す景色

八丁坂とりつきで身支度をしている人がいます。これから約30~45分かけてのぼります。

ロープウェイ始発駅のしらび平駅から約7分で「千畳敷駅」につきます。

千畳敷駅から観る景色だけでも満足する程の眺望です。

駅周辺を観光する方もいるぐらい人気のある駅です。

千畳敷カールはとても素晴らしいのですが、よく考えるとあのカールを乗り越えて行かなくてはなりません。

これから、あの八丁坂を乗り越えて行きます。

ちなみに、こちらは夏の千畳敷カールの様子です。

雪の下にはこのような草木があります。それだけ、雪深いのでしょう。

夏はじぐざぐに登りますが、冬は雪道を直登です。

駅から10分ぐらい歩いたら八丁坂とりつきへ

駅から少し下り歩いて行くと八丁坂とりつき場所へ着きます。

ここはだだっ広い草原がある場所で、とても清々しい場所です。

見渡す限り雪、上を見れば千畳敷カールです。

千畳敷カールの中にいると、山は大きいなと改めて感じます。

ここから星を見たらさぞかし綺麗なんだろうなと思います。

是非とも千畳敷ホテルに泊まってみたいですね。

最近、改装工事が終り綺麗になっているので興味ある方は覗いてみてください▼

さて、そうこうしているうちに見上げるほどの坂がみえてきました。

八丁坂の30分が最初で最後のやばい場所

斜度わかりますか?なかなかでした。

八丁坂の中盤以降が結構きつかったです。

ふくらはぎが悲鳴を上げていました。

休むにも結構な斜度で、座ることもままならないです。

一歩間違えればそのまま滑り落ちてしまいます。

滑っても崖があるわけではないので、崖下に落ちる心配はないですが、100mほどの坂を一気に滑り落ちるでしょう。

かなりのスピードがでると思われます。

スキー場の中級者コースを板は履かずにお尻で滑り落ちる感じです。

それぐらいの斜度があります。

「え、登るの難しいの?」

と思うかも知れませんが、登るのが難しい訳ではないです。

なぜならば、トレースが階段状になっているからです。なので、初心者の方や体力に自信のない女性でも時間をかければ登れます。

八丁坂を登り切ると緩やかな道になります。

しかし、細道で1人しか通れない場所なので気をつけて通りましょう。

急登を登り終えました。ここは斜度は緩やかですが、道は細いです。

この上は遮るモノがなく風もあります。

あまりガツガツ登ると汗をかきます。

汗が冷えて低体温症になる可能性があるので、ゆっくりマイペースに登りましょう。

登り切ったらご褒美景色が沢山

ホテル千畳敷が小さくみえます。美しい景色が広がっています。

最初で最後の難所を越えたら、そこにはまた違った美しい景色が待っています。

千畳敷カールにぽつんとある千畳敷駅を観てもよし、前の木曽駒ヶ岳山頂を見上げてもよし、雄々しい宝剣岳を観てもよし。

「頑張った甲斐があった!!!」という思える景色が広がっています。

ここまで来たら、山頂まではあと半分です。頑張りましょう。

宝剣荘の脇を通過して、まずは中岳を目指します。

後は登って中岳、下って登って駒ヶ岳山頂

中岳の登り坂は八丁坂に比べたら可愛いモノです。

中岳に向う坂から振り返って宝剣岳。美しい。坂も緩やかです。

しっかりトレースも着いていますので、その上を歩けば問題ありません。

綺麗な景色を観ながらゆっくり登って行きましょう。

中岳は狭いので、サクサク通過した方がいいです。山頂の方が広く景色も広がっています。

中岳からは一度下り、再度登り返します。

折角登ったのに・・・という登山あるあるです。諦めて先に進みます。

頂上山荘がみえました。下って登ったら山頂です

頂上山荘を過ぎ、山頂直下にトレースが二つありました。

正規ルートは左ルートなのですが、私はなぜか右ルートで進みました。

山頂直下に右に複数のルートがあるのわかりますか?正規は左ルートです。

右ルートは雪深くやや急登です。

楽に登りたい方は左ルートをおすすめします。

どちらでも変らないだろうと思ったのが間違えでした。

正規は正規なりの理由がありますね。

駐車場とトイレ

車:菅の台からバス

平日の7時に到着しました。車はそこそこいました。だいたいの方は始発のバスに乗ります。

なので、始発バスは激混みです。ロープウェイも激混みです。

時間に余裕がある方は、次発で行く事をおすすめします。

出発が30分ほど遅れますが、下山時間に大きな影響はないです。

それよりも、激混みでアイゼンを装着する場所もない、マイペースに登れない方がストレスだと思います。

ゆっくりのんびり行きましょう。

トイレ事情

トイレは駐車場、ロープウェイ乗り場にあります。どちらも水洗なので綺麗です。

冬期は山小屋が閉まっているので、トイレは活用できません。

ただ、山行4時間程度なのでトイレがなくても問題なかったです。

冬にて水分をあまり取らないからかもしれません。

それでも不安なあなたへ。解決策は登山ツアーです

1人で登るのは「やっぱり不安だな」と思う方もいると思います。

それは決して悪い事ではないです。

勇気と無謀をはき違えてはいけません。

しかし、雪山を諦めきれないものです。

そういう場合は「ツアー」に参加しましょう

ツアーの良いところは、ガイドさんがいるので不安が解消される事です。

楽しい登山のはずなのに、「遭難したらどうしよう」とか「なんだか心細いな」と思いながら登るのも楽しくありません。

なので、登山を心から楽しむために、ツアーをおすすめします。

いくつかのツアーをご紹介します。

やまどうぐレンタル屋

やまどうぐレンタル屋さんは登山道具のレンタルだけではなく、登山ツアーも行っています。

登山ツアー参加者には登山道具無料レンタルのサービスもあります。

木曽駒ヶ岳以外にも、燕岳、唐松岳など有名どころの登山ツアーも開催しています。

良いところは厳冬期でも開催している所です。

厳冬期は雪深く、気温もぐっと下がるので色々なリスクがあります。それでも開催するのでガイドさんのレベルが高いからです。

レベルの高いガイドさんがいると安心して参加できます。そして、行きたい時期に行きたい山へ行けるのも嬉しいです。

デメリットはすぐにツアーが埋まる事です。それだけ人気です。

①厳冬期もツアーがある

②色々なツアー内容がある

③人気のため予約しにくい

クラブツーリスト

有名どころなので知っている方も多いと思います。

ここは登山道具の貸し出しはないですが、様々な登山ツアーがあります。そして、ツアーの開催日が多いです。

なので、予約がしやすいのがメリットになります。

ただ、大手ですので、やや値段が高めです。

そして、厳冬期のツアープランが少ないです。残雪期の5月ぐらいからのツアーが多いです。

夏シーズンのツアーは他社と同じく豊富にあります。

①ツアー開催日が多いので予約しやすい

②厳冬期の登山ツアーは少ない

③金額が高め

ツアーのデメリット

メリットがあればデメリットもあります。

それは、自由度が減る事です。

ここで立ち止まって写真を撮りたい。もう少しここで景色をみたい、やっぱりこっちのルートで行こうなどカスタマイズはしにくいです。

ただ、不安を解消する為のツアーなのでそこはガイドさんの指示に従うのが得策だと思います。

後は、お金がかかることです。

ただ、お金がかかりますが、アイゼンの装着方法、ピッケルの使い方、雪山の歩き方などを学べるよい機会だと思えば、さほど高い買い物ではないと思います。

まとめ

ソロの女性登山者におすすめしたい山は木曽駒ヶ岳です。

ロープウェイを使う事で短時間の山行になりチャレンジしやすいです。

交通機関が整備されアクセスしやすいため、1人で車を走らせる事もなく済みます。

また、登山ルートもわかりやすいため、常に人で賑わっています。

そのため、心細くなく安心して登れます。

やっぱり1人は不安という方はツアーがおすすめです。

もしかしたら、新しい山友達ができるかもしれないですね。

他にも雪山登山の記事がありますのでご覧下さい▼

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