私は登山もカメラもアマチュアです。プロではないです。
でも、こう思うんです。
「もう少し安定感のある三脚ならば、タイムラプスがぶれずに撮れるのに」
「もう少し三脚の長さがあれば、思い通りの星空構図になるのに」
何回悔しい思いをしたかわかりません。
私は月に数回山に登っています。
日帰りの時もあれば、テント泊をする事があります。
夏山も登れば冬山も登ります。
時間帯や季節によって様々な景色や風景をみせてくれます。
アマチュアであっても、自分が観たままに撮影したいと思います。
だって、それを観るために山登りをしているに等しいですから。
手に持って撮影できる時間帯や場面ならば、問題ないです。最近のカメラの手ぶれ機能は素晴らしいので。
しかし、夜空撮影、朝日や夕陽のタイムラプス、自撮りなどは必ず三脚が必要です。
例えば、星空。
星空撮影をする場合は光を取り込むためにシャッターを開放しながら撮影をします。
最近は星空フォーカスというシステムが導入されているため手に持って星空を撮影できると言われていますが、いまいちです。
私は三脚撮影をおすすめします。
ただ、どの三脚でも良いわけではないです。
安定性の欠ける三脚だと山の風に耐えられません。経験があると思いますが、木々がなくなる様な標高になればなるほど風を遮る物がなくなります。
風の影響をもろに受けます。
また、高さがない三脚だと自分の目線の高さに合わず、思い通りの構図にならず物足りなさを感じます。
私が今使っている三脚は最長40cmです。
40cmだと大人がうつ伏せになった目線と同じです。
よっぽど、前方に障害物がない場所でなければ思った通りの構図になりません。
そこで、アマチュアでも持っていておかしくないコスパのいい三脚を探しましたのでご紹介します。
登山カメラライフのお手伝いになれば幸いです。
コスパのいい三脚の条件
三脚を調べた事がある方はご存じかと思いますが、三脚はピンからキリまであります。
それはそうですよね。
カメラを愛する者には日常使いしたい人から仕事として使う人と様々ですから。
その用途に合わせた三脚が世の中には多く存在します。
さて、今回はアマチュア登山カメラマンが思い通りの構図を撮る為の三脚が必要です。
なので、5万も10万もする三脚が欲しい訳ではありません。
ずばり、条件として下記を設定しました。
「15000円以下、耐加重3kg以上、最短長40cm、最長100cm、重さ800g以下」です。
どうでしょうか?
初めてそこそこの三脚を買うには妥当な設定だと思っています。
コンセプトは「さらっとサイドポッケに入っている三脚」です。
なので、ゴツゴツした三脚はちょっと違います。
本格的な三脚は自分のカメラ技術が向上したらにします。
では、条件にあう三脚をご紹介します。
番外編「いつか買いたい三脚」も合わせてご覧下さい。
Ulanzi MT-20:コスパ最強。でも、望遠レンズには不向き
出典:Amazon
スペック
最短:26cm、最長:71.3cm、重量:710g、耐加重:3kg、★:4.3/5(Amazon調べ)
Ulanzi MT-20は私が上げた条件を全て満たしています。
折りたたむと最短26cmまでコンパクトになるため、ザックのサイドポッケにすっぽり入ります。
自撮りをしたい時、三脚をサッと出してプレートを取り付けることでスムーズに撮影に入れます。
コンパクトなため三脚を入れても、隙間があるためポールなども入れる事が出来ます。
なので、今までの山グッツの定位置を変更する事はありません。
また、日常バックの中にもすっぽり入るので、登山以外にも使えるメリットがあります。
私のカメラとレンズの総重量は600g程度です。α7Ⅳとレンズで1kgを超えるカメラを乗せても安定感があるそうです。
また、カーボン製なので710gと長さの割にかなり軽いです。
ただ、本格的な望遠レンズなどは雲台の固定が難しいというデメリットがあります。
メリット:軽い、コンパクト、持ち運びが容易、1万円以下、風への耐久性あり
デメリット:望遠レンズなど重量があるカメラの安定性は欠ける
K&F Concept K254C2+BH-36L:安定性はあるが組み立て大変
出典:Amazon
スペック
最短:41.5cm、最長:162cm、重量:1.1kg、耐加重:3kg、★:4/5(Amazon調べ)
なんと言っても安定感があります。
Nikon D500+200-500㎜超望遠レンズを載せてもぶれる事がなく安心して撮影ができます。
最長162cmまで長くでき、重量もかさみそうですが、カーボン製のため約1kgです。
値段も15000円以下で購入することができます。
ただ、やはり本格的な望遠レンズだと安定性に欠けてしまい、ネジが緩まってしまいます。
また、説明書が英語もしくは中国語のため取扱書をちゃんと読みたい人には手間だと思います。
しかし、今はネット社会。動画などで取り扱いを説明してくれるので、そこは問題ないかと思います。
そして、41cmの長さを許容できるかどうかです。
折りたたみのポールよりも少し短い程度です。
しかし、存在感はあるでしょう。
「これぐらいならコンパクトだし許容範囲」という方にはいいかもしれません。
メリット:大きさの割に軽い、安定感がある
デメリット:取扱説明書が外国語、人により大きいと感じるかも
NGTR001L:重量はあるが登山撮影向き
出典:Amazon
スペック
最短:44.6cm、最長:158cm、重量:1.2kg、耐加重:6kg、★:4.3/5(Amazon調べ)
今回紹介する三脚で一番安いかもしれません。
値段は約7000円
アルミニウム製なので重さはでますが、大きさを考えると軽い方だと思います。
雲台もしっかりしていて、重たいズームレンズ着けて本体固定でもずれるようなことはありません。
登山撮影で望遠レンズを使いたい方の初めての三脚にはいいかもしれません。
口コミ件数も一番多いので多くの方が使っています。
ただ、登山は1gでも軽くという考えがあります。
安定性はあり使い勝手もコスパも良い反面、ウィークポイントである重さにどう折り合いをつけるかです。
望遠レンズは高価な代物です。転倒による破損を回避するためにもある程度の重量は妥協する必要があるかもしれません。
また、カメラを固定しているプレートがネジに邪魔されてスムーズにスライドができないです。一度、ネジを緩めてからスライドさせる手間があります。
ただ、どの三脚もプレートを固定する手間はあります。
そして、プレートをスムーズに入れなければならない迅速性を求められる場面はそこまで多くないです。
なので、ここは個人の好みによると思います。
メリット:重量あるカメラでも安定感がある、コスパの良さ、安い
デメリット:やや重たい(アルミニウム製)、プレートのスライドのしにくさ
番外編:性能を求める
今までは条件に見合うコスパのいい三脚を紹介しました。
しかし、どれも一長一短あります。
それはやはり仕方が無いです。
だって、プロレベルではなく、アマチュアレベルの性能を探していましたから。
ただ、やっぱり満足いく三脚が欲しい!!
と思う方も中にはいると思います。
そこで、カメラ技術が向上したら欲しい三脚をご紹介します。
Leofoto LS-224C+LH-25:文句のつけようがない。女性におすすめ。
出典:Amazon
スペック
最短:40cm、最長:109cm、重量:910g、耐加重:6kg、★:4.3/5(Amazon調べ)
多くの登山YouTuberがべた褒めしている三脚の一つです。
あの有名な登山YouTuberのJINさんも愛用しています。
コンパクト感、軽さ、安定性は登山カメラマンとして求めているスペックが全て入っている三脚です。
登山以外にも街中で持っていてもさほどおかしくない商品です。
オールランナーな三脚の一つです。
ここまで良い商品です。
安いわけがありません。
約3万円程します。
そして、もう一つウィークポイントを言えば三脚の足に着いている石突がすぐ緩みます。
気が付くとすぐになくなっています。
紛失して撮影に大きな支障はないですが、山にゴミを置いてしまうのは心苦しいですね。
ただ、ここまで言い商品です。
アマチュア写真を脱し、もっと良い写真を撮りたい人、今の三脚を妥協して使っている人は買い換えをしても良いと思います。
メリット:軽い、安定感がある、手軽
デメリット:高価、石突が取れやすい
Ulanzi ZERO Y:重量以外はパーフェクト
出典:Amazon
スペック
最短:42cm、最長:156cm、重量:1.1kg、耐加重:18kg、★:4.5/5(Amazon調べ)
これも多くの登山YouTuberさんやカメラ愛好家が紹介しています。
細工の精密さとかを言い出すと確かに違いは歴然ですが、よくこの価格で製品化したなと使っていてつくづく思います。
欠点をみつけるのがかなり難しい商品と言われています。
そもそも持ち運ぶかどうか躊躇してしまいますが、この三脚はとにかく細く軽いので「とりあえず持っていくか~」という気になれます。
強度もコンパクトさからは想像以上であり、装着した時の器材のぐらつきもなく、安心してシャツターを切る事が出来ます。
安定性、信頼性、コンパクト性は文句のつけようがありません。
ただ、一つネックなのが重さです。
恐らく、男性ならば1kg以上の三脚でも問題ないでしょう。
筋肉量、体力が違います。
ただ、一般論として女性は男性に比べてフィジカルは弱いです。
生物学的に仕方が無い事です。
なので、少しでも軽いものを選びたくなります。
もう少し軽ければパーフェクトだったと個人的には思っています。
女性には先ほど紹介したLeofoto LS-224C+LH-25がおすすめです。
メリット:安定性、信頼性、コンパクト性
デメリット:やや重さがある、約4万円
まとめ
今回はアマチュアが今よりもいい映像を撮るためのコスパのいい三脚を紹介しました。
ただ、極論は「気に入った三脚を使いましょう」
と言いたいです。
良い物を買えば、それに見合うように成長するものです。
カメラ技術がなくても、機材をなんとしても使いこなそうとしている内に技術も上がり、機材に見合うカメラマンになると思います。
なので、好きなものを選んで、買って、山に出かけましょう。
思い出を形に残していきましょう。
同じ景色は二度と見れないかも知れないので。
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