残雪期の赤岳鉱泉でテント泊登山。美濃戸口から赤岩ノ頭までの登山道をわかりやすく解説。

八ヶ岳の山
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初夏といえば、緑。

緑といえば、八ヶ岳の苔

という事で、赤岳鉱泉経由で赤岩ノ頭へ行って来ました。

本当は阿弥陀岳や赤岳に行きたかったです。

ただ、残念ながら、残雪期の阿弥陀岳はバリエーションルートメイン、赤岳はなかなかの急登。

登山当日は雨ですが、午後からは晴れ予報。翌日は快晴。

一人で登るには、不安&登山道のコンディションが悪いため阿弥陀岳&赤岳は中止しました。

今回の登山の目的は

①雨に濡れた八ヶ岳の苔、太陽に照らされた八ヶ岳の苔を観に行く。

②中山展望台という赤岳鉱泉と行者小屋の間にある場所でアーベントロートを観に行く。

③赤岳鉱泉の温泉に入る。

としました。

なので、阿弥陀岳や赤岳は夏に行こうと思います。

さて、このブログでは

①美濃戸登山口から赤岳鉱泉・赤岩ノ頭までのルート

②赤岳鉱泉でのテント場の過ごし方や温泉

③中山展望台と赤岩ノ頭の絶景

をご紹介します。

皆さんの登山計画の一助になれば幸いです。

【注意】

登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。

イメージ動画

八ヶ岳の赤岳ノ頭のイメージ動画です。サクッとイメージをつけたい方はこちらをご覧下さい。雨の日の八ヶ岳の雰囲気やアーベンロートの美しさ、残雪期の登山道の様子などがばっちしわかると思います。

美濃戸登山口から赤岳山荘

駐車場は3つあります。

八ヶ岳山荘、赤岳山荘、やまのこ村の駐車場です。

私は八ヶ岳山荘の駐車場に停めました。

理由は3つ。

すれ違いができない程に狭い車道で不安だからです。

そして、道がガタガタで車が傷付ける&ハマる可能性があるから。

また、八ヶ岳山荘は他より料金が200円安いから。

車種や力量によっては赤岳山荘ややまのこ村まで行けると思いますが、強くおすすめはしないです。

さて、八ヶ岳山荘から赤岳山荘まで歩きで50分ですが、頑張ります。

所々、道路に穴が空いていますが、コンクリート道なので比較的歩きやすいです。

変わり映えはしないですが、所々に色々な種類の苔がありました。

よく観るモサっとした苔以外に花のような苔があります。

ジブリに出て来そうな苔もありました。

それを観るのがとても楽しいです。

と、キョロキョロしているとあっという間に着きます。

赤岳山荘から赤岳鉱泉

この日は10時ぐらいまで雨だったので、登山者はほとんどいません。

なので、やまのこ村と赤岳山荘の駐車場もガランガラン。

ここから10分ぐらい歩くと美濃戸山荘があります。

その目と鼻の先に南沢と北沢に分道があります。

ここの看板が有名ですよね。

美濃戸山荘でトイレを済ませたら、いよいよ登山道らしくなります。

ちなみに、南沢は行者小屋へ向かう道です。道は北沢に比べて険しいです。

私は赤岳鉱泉へ行く&テント泊装備で体力的に不安なので、北沢ルートでいきます。

体力に自信がある方は南沢ルートから業者小屋へ行き赤岳鉱泉に行っても良いですし、北沢ルート→赤岳鉱泉→行者小屋→南沢ルートの周回コースもおすすめです。

ただ、赤岳鉱泉から行者小屋までの道が険しいです。ご自身の体力やスキルを総合的に判断して決定してください。

さて、北沢ルートを進みます。

北沢ルートの苔が素晴らしい。

雨に濡れた苔は緑が濃くみえます。

しかも、雨による霧がまたいい雰囲気。

ジブリの世界?ジュラシックパークの世界?そんな雰囲気でした。

カメラのシャッターが止まりません。

北沢ルートを進んでいくと途中に迂回路があります。

迂回しないとプラス20分ぐらいかかります。なので、物は試しに迂回路へ進みました。

この選択を後悔しました。

なぜならば、雨により山道が川になっていたんです。動画はわかりやすく編集しているので是非ご覧下さい。

辺りは霧っぽい。

目印を探しながら歩きますが、踏み跡がないため辺りをキョロキョロ。

この道は山道?それとも本物の川?本当にこの道で合っている?と思いながら歩いてました。

なんと言っても、前回プチ遭難の前科持ち。

慎重に道を選びながら進みます。

体感時間はかなり長い間歩いているようでしたが、時間は約10分程度。

実際、次の日も迂回路で帰りましたが、なんて事はないわかりやすい道でした。

雨量の多い日は危ないと学ぶ経験をしました。

堰堤広場の横には大氾濫した川が。よくこっちに来ないなと思うほど荒れ狂ってました。

さて、川を渡りより登山道らしくなります。

いやはや、またもや道なのか川なのかわからない道が続きます。

幸いにも、随所に看板があるので道迷いの心配はありませんでした。

少し進むと川沿いを歩く道が出て来ます。晴れていたら川に木道と雰囲気抜群のロケーションですが、今日は雨。

荒れ狂った道にびくびくしていたのはいうまでもありません。

岩も濡れているため「滑って川に落ちたら一気に下山できるなー」とバカな事を考えながら、慎重に歩きました。

他にも階段やら木道やら木道やらと続きます。

難所という難所はありません。

強いて言えば、雪が雪ではなく氷になって滑りやすい事です。

赤岳鉱泉まで残り60分ぐらいの場所です。

私は期待を裏切らず、滑りました。その様子は動画をご参照ください。

本当に綺麗に滑りました。踏ん張れた自分を褒めたいと思います。

というわけで、チェーンスパイクを履きました。

上手な人はチェーンスパイクを履かずに雪道を歩いていました。

私は歩く場所の選択肢を増やすために履きました。

「どの道を歩こうか」と迷わずガツガツ歩くためです。雪を恐れてそろそろ歩きたくなかったです。

そんな事を思いながら歩いていると赤岳鉱泉につきました。

赤岳鉱泉

赤岳鉱泉には13時過ぎに着きました。

お腹ぺこぺこです。

赤岳鉱泉の食堂は15時までです。

受付をして、テントを立てて、荷物整理をしたらあっという間に14時です。

赤岳鉱泉はカレーが有名です。

なんと言っても、5種類のカレーから選べます。

これは是非とも食べないと。

急いで受付でカレーを注文しました。

今回はインドカレーにしました。

一番ガツンとくる味付けだったので選びました。

ご馳走様です。

さて、赤岳鉱泉の目玉である温泉は16〜18時まで。

アーベンロートを観たら確実に温泉には入れない。

入るならば16時です。

温泉は正方形の湯船です。

大人二人が足を伸ばしたらいっぱいになるぐらいの広さです。

脱衣所含め4畳ぐらいの広さです。

アーベンロートを観に。赤岳鉱泉から中山展望台

汗も流し身体を温めたらいよいよ目的の一つアーベンロートを観に行きます。

日が暮れるため防寒着とヘッドライト、カメラなどを持って、足にはチェーンスパイクを履いて出かけます。

夕方から晴れたので苔や雪がキラキラ光っています。

期待大ですね。

タイムコースは30分。

楽勝と思っていました。

しかし、そんな訳なかったです。等高線が狭い。

つまり、急登が待っていると言うことです。

歩くこと15分、つづらおりに上がる道が見えました。

かなりの登りです。

標高は100mほど登ります。ぐずぐずな雪道と氷道のミックスなのでチェーンスパイクだと不安定。

登りはいいですが、下りがものすごく心配でした。

しかし、ここまできたら行くしかないです。

頑張って登り切りました。

そこには横岳から阿弥陀岳の稜線が綺麗に見れました。

いやー、綺麗です!!

赤岳鉱泉に泊まる方は行く事を強くおすすめします。

アーベンロートになる様子は動画をご覧下さい。

もう少し観ていたかったのですが、真っ暗になると帰り道が不安なので泣く泣くテントへ帰りました。

テント泊の様子と山ご飯

4月末の赤岳鉱泉の気温は

15時:8度

20時:2度

3時:-3度

でした。

テントは3シーズン用です。シュラフはモンベルのダウンハガー800#3です。

シュラフの快適温度は1度、使用可能温度は-1度です。

ですが、快適に寝れました。

暖かい服を着ていたからかも知れません。

あと、SOLのエマージェンシートを敷いていたから冷気を遮断していたのかもしれません。

夕食は「そうめん~トマトペースト和え~」です。

登山をすると「肉」と「トマト」欲が激しいです。

肉はカルパスを持参すれば済むのですが、トマトは潰れてしまうので持ち運びが難しいです。

そこで、考えついたのが「トマトペースト」です。

これは本当に良いアイディアでした。

実際の作り方です。

そうめん2束を200mlの水で茹でます。これぐらいの分量だとお湯を捨てずに済みます。

今回のトマトペーストは自宅で作ってきました。

市販のトマトペーストでも良いと思います。

ただ、物によってそうめんに塩分があるため市販のトマトペーストだとしょっぱくなりやすいかもしれませんので、ご注意ください。

トマトはいいですね。

登山飯の欠点はフレッシュ野菜が食べれないことです。

その欠点を見事に克服してくれました。

トマト、うまし!!

ちなみに、テントはARAIのオニドームです。

色々なテントがある中で、私はこのテントが好きです。建てやすいし、居住スペースとして優秀です。

朝日を観に。赤岳鉱泉から赤岩ノ頭

朝日を撮影するために朝3時過ぎに出ました。

あたりは真っ暗。

真っ暗過ぎて手元もよく見えず、もたもたしている時に撮った星空。ピントはぼけぼけです。諦めて先に進みました。

「キョーーーン」と何かわからないけど、動物の鳴き声がします。

クマ以外ならよし!!と思いながら歩きます。

いつも思いますが、夜は道がわかりにくい。

昼間なら簡単に見つかる目印もなかなか見つからない。

実際、先行者は途中で道迷いをしたそうです。

手がかりは地図と踏み跡ですですが、有効だったのは石にアイゼンの跡です。

どちらの道かと悩んだり、不安になった時、アイゼンの爪痕があると安心します。

もちろん、地図で道を確認した上です。

道は相変わらず夏道と氷道のミックス。

アイゼンだとオーバースペック、なんにもないと不安。

チェーンスパイクが妥当、やや心細い。そんな山道でした。

ストックがあればチェーンスパイクでも全く心配です。

さて、そんな険しい道を登ると稜線にでます。

稜線にでるとそこには大パノラマです。

雲海、赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳、遠くには北アルプスがみえます。

私は硫黄岳でみる赤岳や阿弥陀岳より、赤岩ノ頭で観る方が好きです。

理由は大きく観れるからです。

硫黄岳だと標高が上がるため、見晴らしはいいですが、全てが小さくなるんですよね。

こちら▼は硫黄岳で観る赤岳達です。

こちらも綺麗ですね。ただ、迫力は赤岩ノ頭の方があります。

赤岩ノ頭からはくっきりと大キレットがみえます。結構、感動します。

山頂に1時間ぐらいいました。

足は冷えます。

残雪期でも冬靴が必要でした。反省。

冬靴のレンタルをすればよかったなと思いました。

さて、帰ります。

下りは晴れた八ヶ岳を堪能しながら帰りました。

駐車場とトイレ

駐車場とトイレ事情をまとめました。

八ヶ岳山荘

駐車場:50台ぐらい、800円。支払いは八ヶ岳山荘で。

トイレ:あり。水洗。料金100円

赤岳山荘

駐車場:30台ぐらい。料金1000円

トイレ:あり、未使用

やまのこ村

駐車場:50台ぐらい、料金1000円

トイレ:あり、未使用

美濃戸山荘

駐車場:なし

トイレ:あり、水洗、トイレットペーパーなし、100円

赤岳鉱泉

トイレ:あり、料金100、宿泊者以外は外トイレ

温泉:4月末から冬まで、16〜18時まで、1000円

売店:〜15時まで。

Wi-Fi:可能。食堂とか。外なら診療所付近まで通信可能。

まとめ

残雪期、そして雨の日の八ヶ岳に登ってきました。

道はアイスバーンの道やぐずぐずの道がありました。必ずチェーンスパイクかアイゼンを着用してください。

そして、八ヶ岳の苔や夕日、朝日を堪能してください。

同じ山でも同じ景色はありません。

登ったことがあり人も初めての人も楽しめると思います。

では、またの機会に会いましょう。よい登山ライフを!!

番外編:温泉&テント泊ができるおすすめの山

温泉も楽しみテント泊も楽しめる山を紹介します。下記のブログをご覧下さい。

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