雪山テント泊デビューするなら、この装備持ってこのテント場へ行くべし。

八ヶ岳の山
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雪山は登るけど、テント泊はしないという方は多いのではないでしょうか。

恐らく、日帰りか泊まっても山小屋泊にしていると思います。

いやー勿体ないです。

雪山テント泊をしない理由は

「雪山装備だけでも重いのに、加えてテント泊装備を担いで山を登れないよ」

「底冷えしてちゃんと寝れないか心配」

などと推測します。

確かに、雪山を観るために山へ行くなら日帰りでもいいし、山小屋泊でもいいですよね。

山小屋泊なら暖かいし、ご飯は出てくるし。なんら問題はありません。

雪山装備だって軽くはありません。雪道を歩くのも大変なのに、加えてテント装備なんてって気持ちもわかります。

でも、雪山テント泊にちょっと興味があるのではないですか?やってみたいなっていませんか?

私は思うんです。

山岳テント泊ユーザーがなんら問題ない快適な空間に満足できないと思います。

そもそも、テント泊は不自由を楽しむモノです。

その不自由の先に、自分にしかない自由がある事を知っているから、山岳テント泊ユーザーは重たいテント泊装備を担ぎ登っているのです。

それは夏山でも冬山でも変わりません。

雪山のテント場でも不自由の先に自分にしか味わえない自由の楽しさが待っています。

自分の空間が保たれている、この空間で好きな事を好きなだけできる事は何よりも楽しいです。

登山をする事に匹敵するぐらい楽しいです。

山岳テント泊ユーザーは山小屋をケチるためではなく、この雰囲気を感じるためにテント泊をすると行言っても過言ではないです。

好きなお酒をこのシチュエーションで飲みたいとか、この料理を作って食べたい、テントでぬくぬくしながら星空を鑑賞&撮影したいなどやりたい事が沢山あります。

そう。だから、雪山テント泊を安全に過ごせるように整えればその叶えたい夢を叶える事が出来ます。

問題は解決です。

あなたの中にある「雪山テント泊やってみたい」欲は満たされます。

やってみたい、挑戦してみたいという気持ちはとても大切だとsakizakiは思います。

無謀と挑戦は違いますからね。挑戦は堅実にリスクヘッジして挑むモノです。

ただ、夏山テント泊とは違う雪山テント泊ならではの危険性があるので、自分の装備と登る山を見極める必要があります。

そこで、ここでは初めて雪山テント泊するおすすめ装備とテント場を紹介します。ここのテント場の最大ポイントはピークハントしない贅沢も味わえる事です。

装備品も話しつつ、テント場への登山道やテント場に様子、山頂までの道なども紹介します。

是非、最後までご覧下さい。皆様に山行の一助になりますように。

【注意】

登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。

おすすめの雪山装備とテント場

雪山テント泊の装備は何を用意する?

夏山テント泊の装備に加えて、雪山テント泊では何を準備すればいいのかをお伝えします。

装備で悩む主な理由は「寒さ」だと思います。

夏山とは違う環境、雪がある、気温が氷点下になる事は誰しもがわかっています。

そこで、どの程度の装備を持参すれば自分は安全に雪山テント泊ができるのか心配です。

なので、ここでは夏山テント泊装備に加えて何を持って行けばいいのか、私が実際に持って行った装備の紹介と総重量を紹介します。

エアマット:サーマレストのネオエアーX NEXT

結論から言います。雪山に行くならエアマットはケチらない方がいいです。

私は常々思う事があります。

登山をしても変わらない大切な事は「衣、食、住」だと思います。

何故かというと、この3要素を整えれば、快適にテント泊登山を楽しむ事ができるからです。

私が一番心配していたのは、寒さです。

初めに心配した寒さは「寝る時」です。実際、寒さにやられて大変な目に遭いました。

積雪期や厳冬期にテント泊をした経験がありますが、一番辛いのが寝ているときの底冷えです。

経験した事がある人はわかると思いますが、これが本当に辛いです。

南アルプスにテント泊に行った時、9月でも異例の寒波がきました。

夜の気温は氷点下になりました。

その時の装備が3シーズン用のマットとシュラフです。マットはR値2.4、シュラフは最適温度0度のモノでした。

一応、エアマットの下に敷くために銀マットを持って行きましたが、ただの銀マット。

そこまで大きな威力はありません。

寝られるけども、なんだか肌寒く底冷えする感じ。全く快適ではありません。

次の日は長距離を歩くので、しっかり身体を休ませたいのに、熟眠できず、浅い眠りが続きます。

寝た気が全くしません。

安全に長距離を歩くには、睡眠はとても大切です。

なので、今回は快適に眠れるように「衣・食・住」の「住」を整えました。

シュラフは-15度まで対応できるイスカのエアドライ670を持っています。これは寝心地最強なのは仙丈ヶ岳で実践済みです。

次に着手するのは、エアマットの改善です。

結論から言いますと、エアマットはR値7.1のモノにを新調しました。

サーマレストのネオエアーX NEXTマックスというエアマットです。

R値は足し算ができます。つまり、低いR値のマットでもR値を足せばR値を上げる事ができます。

なので、R2.4のサーマレストのエアマットに加えて、サーマレストの銀マットR値1を新たに加えて、R値約3.5でいいかなと考えていました。

その考えを登山道具屋さんに伝えると

「底冷えで身体が冷えるとどんなに着込んでも寒くて寝れないよ~。まあ、自分はこれぐらいの装備だとダメなんだと学ぶ事も大切だからやってみてもいいけどね~。死なないでね。」

と言われました。

登山道具のプロに言われ、以前の経験も蘇り、一気に弱気になりました。

山で遊ぶ人は山で死んではいけません。

山をなめているから、危ない目に遭うんだよと言われたくもありませんし、過剰に山は危ない所とも思われたくありません。

なので、プロの意見に素直に従うことにしました。

お薦めされたエアマットはサーマレストのネオエアーX NEXTマックスです。

こちらはR値7.1という業界トップの熱遮断力があります。

厚さは見ての通り、約7cmです。私のR値2.4値は3cmなので倍以上の厚みがあります。

北極でも使えると言われているだけあり、底冷えとは無縁でした。

床から寒さを感じません。

私は、マミー型ではなく、マックスという長方形のエアマットを買いました。

マミー型だとコンパクトですが、寝返りを打つとマットから身体が落ちそうになります。

私でもコンパクトだと感じるので、大柄の方には狭いと感じると思います。

マットから落ちれば冷気の餌食になります。

サーマレストのネオエアーX NEXTマックスは寝返りを打っても身体が落ちる事なく、快適な眠りを続ける事が出来ます。

1世代前は内部に挟まれたアルミ熱反射板が1枚でしたが、NEXTからは3枚の薄いフィルムに変更されたことで音が軽減されました。

なので、身体を動かしてもシャカシャカという不快な音がかなり軽減されました。

というか、音が聞こえませんでした。寝るのに全く支障が無いです。それより、風の音の方がうるさいです。

これは買って良かったなと思う商品です。

4万円以上と高額ではありますが、それを上回る快適性があります。値段以上の価値があります。

雪山テント泊デビューを飾るべく準備をしている方は、是非このエアマットを持って行くことをお薦めします。

パタゴニアのロングスリーブ キャプリーン サーマルクール

次は、「衣・食・住」の「衣」です。

写真のベースレイヤーはパタゴニアのロングスリーブ キャプリーン サーマルクールです。

これがめちゃ暖かいです。袖を通した瞬間からわかる暖かさ。

風がなければこの服を一枚着ていたら充分暖かいです。

パタゴニアでは、「通気性を備えて、寒いコンディンションでは保温性を提供してくれます。」と説明されていますが、まさにその通りです。

これを着て寝て、これを着て山頂を歩きました。

身体の熱を逃がさないけども、汗は逃がすため、内側から暖められている。そんな感じです。

ミレー ワッフルウールもいいですけども、こちらの方が厳冬期に着て欲しいです。

厚みもありますし、暖かさ着心地の良さはミレー ワッフルウールの上を行きます。

こちらも、値段は17000円と決して安くはないですが、自分の身を守る大切なモノと考えると高い買い物では無いと思います。

加えて、パタゴニアはお洒落です。

山にお洒落なんてって思うかも知れませんが、お洒落は心を豊かにします。

たまにはいつもと違うギアを着て心を躍らせながら登山を楽しむのも悪くないと思います。

ザックの総重量は?

雑貨類を測定できていないので詳しくは記載できませんが、大雑把計算では、水を入れて約17kgです。

ザック背負った前後で体重計に乗りました。その差は約18kgありました。

+1kgはなんだろう?と考えましたが、再び図るのが面倒でした。

今回のザック重量は18kgとしました。

さて、重たいと思う方も入れば、そんなもんかと思う方もいるでしょう。

私は意外にこんなもんかと思いました。

夏山では三脚を持って行くので、それを加えると16~18kg程度になるので、アイゼンやピッケルも入れてもこのようなもんかと思いました。

総重量を一覧にまとめましたので、装備準備のご参照くださいませ。

冬に特化した装備を中心に外部で情報を見れるようにしましたので、具体的スペックを確認してください。

カリマーCougarApex-60 2400gミレーのフリース     280gガス缶×2    920g
ARAIのオニドーム 1480gハードシェル一式 500gバーナー 116g
ブルーシート 1000gグリベルのアイゼン 806gコーヒーミル 230g
サーマレストのネオエアーX NEXTマックス 652gピッケル 500gミニテーブル 460g
イスカ エアドライ670(-15度まで対応) 1070gチェーンスパイク 325gマグカップ 140g
ミレー ワッフルウール
パタゴニアのロングスリーブ キャプリーン サーマルクール
120gゴーグル 120gお酒 350g
ミレーのドライメッシュ 90gペツルのヘッドライト 150g行動食 500g
スマートウールの靴下(厚手) 120g 1500kg常備薬類 150g
マーモットの暖かいパンツ 520gサーモスの山専用ボトル    280gバッテーリー    600g
目出し帽 40g食料(3食分)   600g全ての袋類 300g
手袋インナー 20g浄水器一式 75g合計 16794g
防水手袋130gクッカー 250g  

おすすめのテント場の理由とは?

結論、雪山テント泊をデビューするなら八ヶ岳の「本沢温泉」がおすすめです。

理由は簡単です。

テント場までのアクセス時間が3時間と短め、登山道の斜度がきつくない、山頂まで2時間、そして、なんと言っても温泉に入れる事です。

八ヶ岳にはテント泊ができる通年営業山小屋はあります。例えば、赤岳鉱泉、行者小屋(テント泊のみ)、しらびそ小屋、黒百合ヒュッテ、双子池ヒュッテです。

しかし、初心者にとって山頂までのアクセスがしやすく、温泉も入れるのは「本沢温泉」だけです。

トイレは外でぼっとんトイレですが、匂いもなく許容範囲のトイレです。

色々と唯一無二の存在である本沢温泉です。

これから本沢温泉への道やテント場の様子を記載していきます。

雪山テント泊のデビューを決める一助になると嬉しいです。

イメージ動画

稲子湯無料駐車場から本沢温泉、硫黄岳への道。そして、本沢温泉テント場の様子を動画にまとめました。

約7分です。イメージづくりの参考にしてください。

ルート概要

本沢温泉へのアクセスは2つ

1つ目は本沢温泉登山口駐車場から上るルート。こちらはこのブログで紹介しています。

本沢温泉へ最短で行けますが、トイレがありません。そして、天然のスケート場のように道路が凍結しやすく、その道を通らなければたどり着けません。

たとえ、4駆動自動車+スタッドレスでも危ない道路です。

と言うわけで、少し歩く距離は長くなりますが、稲子湯駐車場から登る事をおすすめします。

稲子湯には稲子湯という温泉宿の有料駐車場と無料の駐車場の二つがあります。

各々の距離はおよそ900m、車で2分程度です。

トイレは稲子湯温泉旅館で借りる事が出来ます。

稲子湯温泉宿の手前に20台ぐらい停める事が出来る駐車場が無料駐車場です。

ここの無料駐車場に停めれば、下山後にすぐ温泉に入れます。

本沢温泉まで標高

稲子湯唐沢橋登山口から本沢温泉までは約500mを登ります。距離にして約5kmです。

地図をみてもわかるように比較的等高線は広くなだらかな道が多いです。

しらびそ小屋と本沢温泉直下の等高線が狭まっているので、少し斜度が上がることがわかります。

コースタイムは約3時間です。

雪山テント装備約18kgを持って歩くにはちょうど良い距離と時間だと思います。

本沢温泉から硫黄岳への道です。

何故、硫黄岳にしたかというと、雪冠した赤岳主稜線が観たかったのです。

天狗岳だと硫黄岳がドーンって見えます。また、根岸山から観る天狗岳も圧巻ですが、今回は硫黄岳にしました。

本当は硫黄岳も天狗岳も行く予定だったんですが、色々ありましてね。(それは後ほどお伝えします)

本沢温泉から硫黄岳まではコースタイム2時間です。

ただ、厳冬期は雪道で風も強いです。コースタイム+αで観ておいた方が良いでしょう。

では、具体的な道の様子などをお伝えします。

ルート詳細

稲子湯唐沢橋登山口からしらびそ小屋

厳冬期なので登山道がどんな様子になっているかわかりにくい可能性があります。

なので、いつもは暗い中出発していますが、今回は明るくなってから登り始める事にしました。

年末ですけども、余裕で駐車できます。

赤岳鉱泉への玄関口である美濃戸駐車場や、黒百合ヒュッテへの続く唐沢鉱泉駐車場が人気なのでしょうか。

さすがに、桜平駐車場からオーレン小屋を通って天狗岳に行く人は少ないと思います。桜平の駐車場まで悪路だし、6kmぐらい距離もあるので4駆動自動車でも嫌になると思います。

八ヶ岳の駐車場と山荘やテント場については下記のブログをご覧下さい。

【美濃戸駐車場と赤岳鉱泉関連のブログ】

【桜平駐車場とオーレン小屋関連のブログ】

【本沢温泉登山口駐車場と本沢温泉関連のブログ】

ここのゲートを通ります。一般車は通る事が出来ませんが、人は余裕で通れます。

ゲートを通るとすぐ稲子湯唐沢橋が出てきます。

そこから川を観ると、あらま。凍っています。

川が流れているおかげでなんとか凍っていない部分もありますが、全部凍ってしまったら川に居る魚はどうなるんでしょうか?

知っていたら教えてください。

橋を渡るとこれまたすぐ分岐が出てきます。

車道を通って行く道もありますが、人工的な道よりも自然の道を歩きたいという思いがあったので、こちらを選びました。

年末登り納め登山が始まります。

約18kgのザックを背負いながら歩いていますが、重さは余り感じません。

恐らく、カリマーのザックが私の身体にフィットしているのでしょう。

155cmですので、類似体型の方にはお薦めです。

登山道具屋さんが「今年の八ヶ岳は雪は少ないけど、氷は発達しているよ」と言われました。

ふーんって思っていましたが、これを観たら信じるほかありません。

まだ登って数十分だけども、もう氷祭りです。

以前、残雪期の赤岳鉱泉に登った時、氷で滑ったから気を付けたいところです。

川なのかわかりませんが、ここは完全に凍っています。

川も綺麗だなと思いますが、氷瀑も綺麗ですね。

自然が創り出すモノはどうしてこうも人の心を惹きつけるのでしょうか。

きっと、人間が真似したくても真似できない、神の領域に近い創作物だからでしょう。

と、詩人気取りで語るsakizakiがいました。

道は整備されており、歩きやすいです。

ほとんど氷の道なので足元注意して歩けば問題ありません。

八ヶ岳の最初の道はだいたい同じような雰囲気があります。

それぞれ30~60分ほど歩くとそれぞれルートの特徴が出てきます。

同じ山でも登山ルートで雰囲気が違うので、色々なルートからアタックすることをお薦めします。

ひとつとして同じ山はありません。

テント泊装備はやはりサクサクとは登れません。一歩ずつゆっくり登っていたら、あっという間に複数の登山者に抜かれていきました。

登山は競争ではないので、自分は自分のペースで登って行きます。

30分ほど歩くと雪道になりました。

幸いにも、雪の下は氷ではないためチェーンスパイクは履かずに歩けました。

もし、氷が出てきたらチェーンスパイクかアイゼンを履かないと転びます。最悪、滑落するので判断は慎重に行いましょう。

比較的平坦な道が多いですが、しらびそ小屋に近づくと斜度が上がってきます。

身体をよいっしょっと持ち上げる箇所もあります。

この平坦な道の先からぐぐっと上がっていきます。

ここを上がるともうすぐでしらびそ小屋に到着です。

しらびそ小屋に到着すると目の前にはみどり池があります。

完全に凍っているので、池の上を歩く事が出来ます。

ただ、どこからどこまで凍っているものなのかはわからないので自己責任で乗ってくださいませ。

しらびそ小屋から眺める事ができる天狗岳や餌を食べているリスを観ながら休憩します。

トイレも綺麗で充実しています。ここもテント泊ができるので、星空撮影や雪山テント泊だけをするにはいいかもしれません。

みどり池と天狗岳と星空はとても良い写真になりそうですね。

ただ、温泉がないので温泉に入りたい人はここではなく、本沢温泉をお薦めします。

しらびそ小屋から本沢温泉

さて、今回の本丸である本沢温泉へ向います。

こんな年末に登る人や雪山テント泊はいないだろうなと思っていましたが、いました。

ちょっと安心です。

やはり、テント泊に取り付かれた人は夏でも冬でも雪でもテントを担いで登るんですね。

しらびそ小屋から約30分ほどは散策路のような道です。

冬でしか観られない小川の氷瀑を観ながら歩みを進めていきます。

山を登らなければ絶対観られない景色ってありますよね。

この唯一無二の景色が観たいから山を登っていると行っても過言ではないです。

雪もありますが、登山道の土も見えています。

2024年は暖冬と言われているので、今年も雪が少ないかも知れません。

夏の事を考えるともっと雪は降って欲しい所ですね。

そんな事を思いながら歩いていると出てきました。デンジャラスゾーン。

道を横切る氷の塊。全く溶けていないし、砕けてもいないので、完全なアイスバーンです。

氷の板。

氷で滑っても滑落しない道なので、物は試しに・・・・。

やはり転けました。

もうコントかってぐらい転けました。

受け身は取れたので、問題ありませんでした。が、やはり氷には黙ってチェーンスパイクです。

第2の氷の道はチェーンスパイクで攻略することが出来ました。あーよかった。

デンジャラスゾーンを抜けて、平坦な迷子になりそうな森を抜けると本沢温泉登山口駐車場から登るルートと合流します。

ここまで来たら後15分で本沢温泉に到着します。あと少し!!

本沢温泉の温泉:冬季限定の温泉と野天風呂

本沢温泉の宿の前にテント場が出てきます。

テント場はA~Eまであります。Eが女性専用となっているそうです。

私が好きな場所はBサイトです。何故かというと一番日当たりがよく暖かいです。

氷点下でバリバリに凍ったテントもいち早く乾きます。

テント場にザックを置いたら、手続きをするために宿に向います。

テント場から宿まで5分ほどです。少し遠いですね。どこもそんなもんですね。かの有名な涸沢はもっと遠いです。

本沢温泉はとても趣のある良いお宿です。全てが個室なのでプライベート空間を保ちやすいですね。

ここが温泉です。冬季限定の石楠花の湯です。夏は宿の温泉、冬は外の温泉と季節によって場所が変わります。1回入浴するのに1000円かかります。

テント泊の人の最終は女性が16時まで、男性が17時までです。

もっと遅くにも温泉に入れると嬉しいですが、そこはお宿に泊まった人の特権ですね。

ここは日本最高所の野天風呂です。

雪に覆われている山の中にぽつんとお風呂があります。

テント場と本沢温泉宿に引いてある泉質とは違うらしいです。

ただ、勇気ある猛者のみしかこのお風呂には入れません。

ここまでの道も険しく、足幅しかない道を慎重に歩かならないからです。

そして、登山道から丸見え、脱衣所もなければ、目隠しもないので、水着着用可であっても女性にはハードルが高いかもしれません。

今宵の我が城のオニドーム。

前室を作らずともあるオニドーム。

使い勝手はとてもいいです。

ちなみにこれは二人用です。

年末の今宵の夕食は少し豪華にしたいと思います。

年越しそばにするか悩みましたが、大晦日ではないので、普通にお鍋にしました。

鍋キューブ(鶏白湯味)と切った白菜と豚肉のお鍋にしました。

冬の登山は暖かい汁物がほしくなります。また、私は野菜を欲するので鍋はぴったりです。

くつくつにて豚肉を入れてできあがりです。

やはり、鍋にはお酒ですよね。

ビールでもいいのですが、今回はテキーラです。

実は、お隣テント泊さんからテキーラをお裾分けしていただきました。

よく海外へ出張に行くそうでお酒にとても詳しかったです。

いただいたお酒はパトロンというテキーラです。

きゅっと飲んで、ライムをがぶっと食べると、今までのテキーラでは味わったことのない風味と旨さが口の中いっぱいに広がります。

テキーラはおいしい飲み物です。テキーラにはレモンじゃだめ。ライムだからこそ、テキーラの味わいを引き立てると感じました。

そんな、感じで楽しく飲んでいたので、エアマットの写真もシュラフの写真も取り忘れました。

夜の写真はこれが最後でした。。。酔っ払いましたね。

朝も寝坊して星空も朝日も見逃しました。こういう日もあっていいかなと思っています。

全ては楽しければ全てよしです。

代わりに家で撮影した写真をどうぞ。

これがサーマレストのネオエアーX NEXTマックスです。

しっかりした作りです。破れにも強い素材になっているそうです。

マミーが頼りも記事が多い分、重量は増えますが身体がマットから落ちる事もないです。

155cmの人がすっぽり収まるサイズ感です。

暑さも8cm弱あり、とても安心感があります。

実際にとても広々したエアマットなのですが、収納するととてもコンパクトになります。

比較すると他のエアマットよりも小さくなります。

真ん中にあるエアマットがネオエアーXNEXTです。ナンゲルより少し大きいぐらいです。

前のエアマットがオレンジ色のエアマットだったので、軽くなったし、コンパクトになりました。

物がかさむ雪山登山ではコンパクトは正義ですね。

本沢温泉から硫黄岳

本当は暗い中から歩いて、日の出を山頂で観る予定でした。

しかし、朝から風が強いため体感温度が予想より低い事とシュラフが気持ちよくて、朝から登山する気持ちになれませんでした。

本当は星空を撮ったり雲海を撮る予定だったのですが。気持ちよさに負けました。

さて、硫黄岳へ向かって登っていきましょう。

ここは野天風呂との分岐点の場所です。

奥へ進んでいくと夏沢峠へのルートです。

アイゼンやチェーンスパイクはなくても問題なく歩けています。

上に行くと氷の世界になるので、どれぐらい氷が成長しているかでアイゼンを履くか考えます。

朝の硫黄岳です。山頂から観るとぽっかり下が落ちている場所がここです。

岩層いくつもあり年月を感じます。

この写真は夏沢峠手前の道です。

この写真ではチェーンスパイクを履いていますが、これは前日の写真です。

ここもチェーンスパイクを履かなくても歩けました。 心配な方はここから斜度も上がってきますので、チェーンスパイクを履いてもいいと思います。

夏沢峠に到着しました。

ここから硫黄岳へ向かう人と天狗岳へ向かう人に分かれます。

夏だと本沢温泉からダイレクトに天狗岳へ行けるのですが(白砂新道)、冬は凍結のため通れません。

あの雄々しい山、硫黄岳へ向けて歩みを進めていきます。

風が強いからなのか、積雪量が少ないからなのか、山に雪がないですね。

さあ、あそこに向けて歩みを進めていきます。

森林を進むと巻き道に着きます。

本来の道は崩落リスクがあるため、巻き道を通ります。

あそこに人がいるんですが、わかりますか?

今からあそこまで上れるのかと不安になるのは、登山あるあるだと思っています。

アップするとこんな感じです。

あの辺りはもう森林限界近くなのでしょう。展望も良さそうです。

また、雪山に限らず、山には派手な色の服がいいですね。遭難しても見つけてもらいやすいです。

さて、登って行きましょう。

夏沢峠から硫黄岳への道は森林限界出るまでは比較的歩きやすい道です。

30分程歩くと森林限界に近づいてきました。雄雄しい硫黄岳の真下にきました。

真下に来たため、全貌がみえなくなってしまいました。

ここが最後の樹林帯です。

これ以降は身を守ってくれる木々がなくなります。

ハードウェア、ゴーグル、防寒グローブの準備をしましょう。

ここの岩をくくり抜けるとあと少しで硫黄岳山頂です。しかし、山頂は見えているけども中々たどり着かない道でもあります。

歩いても「あれ?」まだ着かない?みたいな感覚に陥ります。

蓼科山よりも岩は細かくざれています。

岩が崩れそうな場所もあるので、注意が必要です。

ニットよりもヘルメットの方が安心できるかもしれませんが、ヘルメット装着率は低かったです。

頑張って登って行きます。

振り返るとよく登ってきたなと思いますね。

斜度も結構あるのがよくわかります。

下の方に夏沢ヒュッテが見えています。

ケルンがまだまだ続いています。

あの最後のケルンまで登らなければなりません。

でも、ここの道はとても好きです。

硫黄岳を登っているなと思えるからです。

雪は少なく、氷も張ってしていなかったのでチェーンスパイクは履きませんでした。

あと少しで最後のケルンです。

年末だからか結構人がいますね。みんなで一緒に頑張って登ります。

到着しました!!

時間はコースタイム通りですね。

北アルプスがとても綺麗ですね。

北アルプスだけではなく、南アルプスも中央アルプスも観る事が出来ます。

冬のアルプスには登る事は出来ないけど、眺める事はできます。

アルプスが恋しい方は八ヶ岳の硫黄岳に登るのがお薦めですよ。

赤岳がとってもかっこいいですね。

赤岳が目の前に見えるのも硫黄岳の良いところ。

登りやすく、景色がいいのが硫黄岳。人気の理由がわかります。

名残惜しいのですが、風も強く寒いのでそろそろ下山を開始します。

手袋の紐がゴー!!っと言いながらなびいています。

手を離したら軽いモノは吹っ飛んでいきます。

気温は低いし、風で体感温度も下がるので防寒着はちゃんと着ましょう。

朝は寝坊をしたので、星空も朝日も観られませんでした。

それでも、サクッと登れて大展望が望める硫黄岳ありがとう。

まとめ

雪山テント泊デビューの方へ雪山装備とおすすめのテント場をお伝えしました。

装備重量は約18kg。

思いは重いですけど、これぐらいなら頑張れる人も多いのではないでしょうか。

ザックが自分の身体にフィットしていると重さは余り感じません。

テント場は本沢温泉を紹介しました。

歩きやすい、危険箇所が少ない、比較的短いコースタイム、温泉がある、山頂まですぐ行けるなど初心者でもテント泊しやすい場所です。

硫黄岳への登山道は森林限界を過ぎた後は爆風になりやすいです。

身体が持って行かれる程の風の時は辞めましょう。

防寒着をちゃんときて素晴らしい大展望を観てきてください。

おすすめです。

では、また会いましょう。

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