テント泊はとても自由です。
今夜泊まる一等地を自分で選ぶ事ができます。
テントの中からみえる景色を想像しながら、一等地を選ぶのが楽しいです。
ご飯の時間やメニューも自由です。
泊まるテント場の雰囲気に合わせて食事のコンセプトを考えるのもテント泊だからできる事です。
確かに、小屋は快適です。
雨風も防げて暖かい、布団もある。ご飯も出てくるし、片付けもしてくれる。
他にもザックの重量を抑える事ができるから、疲れにくい。
小屋のデメリットはプライベート空間がない事でしょうか。
それもコロナにより、隔離というなのプレイベート空間ができました。
つまり、小屋のデメリットよりもメリットの方が遙かに多く、デメリットさえ薄まってきています。
では、なぜ人はテント泊に魅了されるのでしょうか。
その一つの答えは「自由」があるからだと思います。
寝るのも自由、起きるのも自由、食べるのも自由、泊まる場所も自由、ごろ寝しながら星を観るのも自由・・・。
何もかも自由です。
私がテント泊をする理由は自然と一体化とか、自然を感じるとかそういうのではないです。
ただただ自由。
この理由だけで頑張れます。
ただ、テント場までやっとこさ、たどり着いているのも事実。
楽して設営して、後はのんびりしたいと思うのが人の心。
そこで、テントの条件を二つに絞り探しました。
条件は
①初めてでも簡単に手早く設営できるテント
②2500m以上でも快適に過ごせるテント
です。
店員さんにも何度も相談に乗って貰いました。
その結果、見つけたテントはARAI TENTのオニドームです。
ファイントラックのカミナドームと悩みましたが、私のおすすめはオニドームです。
そこで、これからオニドームの良さを他のテントと比較して紹介します。
テント泊登山のお役に立てたら嬉しいです。
【注意】
登山をする際は十分な事前準備をして、体調を整えてから登ってください。そして、山には残さず、山の物は取らず。楽しく登山をしましょう。
ARAI TENT:オニドームについて
オニドームは一人用と二人用があります。
一人でも広々使いたい場合は二人用を、広さよりも快適温度を保つことを優先するなら一人用がいいでしょう。
もちろん、二人で使うならば二人用がおすすめです。
まずはメリットとデメリットを観ていきましょう。
【メリッと】
①強風でも一人で設営できる
②設営の動線が良い
③スリープ式だから強度がある
④スリープ式だからポールを通すだけ
④前室のペグダウン不要。
【デメリット】
①やや高価
②吊り下げ式よりも結露になりやすい
それぞれ一長一短ありますが、前室がすでにあるのが一番の売りです。
ペグダウンってとても面倒くさいです。
また、吊り下げ式はパチパチと本体とポールをくっつけていきます。
これも面倒くさいです。
テントは一秒でも早く設営出来た方がいいです。
なぜならば、避難先を早く確保する事に超したことはないからです。
強風や雨の日は早く避難したいでしょ。
早く設営し、早く避難できれば余計な体力も奪われません。
パチパチとポーツにくっつけている暇はありません。
オニドームの設営してみた
これはポールを通している場面です。
この場所から対側のポールも入れる事が可能です。
動かなくて良いのは楽です。紐を踏んでいれば風に飛ばされなくて安心です。
普通のテントは四隅のリングにポールを通すと思います。
しかし、オニドームは対側は袋とじになっているので、わざわざ対側へ行かなくても大丈夫です。
このように先端が袋とじになっています。
右側にある留め具はフライシートを留めるのものです。
フライシートを留めるとこんな感じになります。
接続もワンタッチで楽ちんです。
ペグダウンをしなくても前室が自然と出来上がります。
これがオニドームの最大のPOINTです。
ペグダウンしなくていいのが本当にありがたい。
手前は湾曲しているため長さは約150cmです。奥は230cm程あります。
フライシートを閉めるとこんな感じです。しっかりと空間が確保できています。
オープンにする場合はシートが邪魔にならないようまとめられるフックがあります。中のシートも留められます。
このように簡単に設営ができました。
一カ所から動かなくても本体が設営できるから動線がいいですね。
1カ所に留まりながら、2本のポールを通し終える事が出来るのはありがたいです。
フライシートも空気孔が目印になり、左右前後を見失わなくていいです。
2人用テントで5分以内に設営できるのはかなり早いと思います。
長い時間歩いてきて、やっとたどり着いたテント場。
テントは楽に設営して、後はのんびりがいい。
カミナドームと比較して
ファイントラックのカミナドームも日本製でスリープ式です。耐久性も申し分ないです。
それでも私のおすすめはオニドームです。
カミナドームは
①スリープの先が袋とじではない
②ペグダウンしないと前室ができない。
この2点により私はオニドームを選びました。
後は好みの問題になってくるかなと思っています。
どちらを選んでも、文句ないテント泊が楽しめます。
オニドームのウィークポイント
結露問題
スリープ式は吊り下げ式よりも本体とフライシートが近いので結露が寝室内に入りやすいです。
風に吹かれてフライシートが本体にくっつけばより増すかも知れません。
ただ、吊り下げ式でも結露はたまり寝室へ落ちるので、寝室が結露で濡れる事には変わりありません。
実際、吊り下げテントでも結露で濡れた経験があります。
オニドームの本体も耐水性はしっかりしています。なので、ある程度の結露は防ぐ事ができます。
完全に濡れないテントはないと思っていた方が良いと思います。
テントを選ぶPOINT
テント泊する山は、高山か低山か
低山でテントにいる時間が長い場合はメッシュテント(MSRとか)がいいです。
しかし、寒暖差のある場所だと結露が出来ます。
メッシュは結露に弱く寝室が水浸しになる可能性があります。
メッシュは軽くて良いのですが、高山では寒くて耐えられません。
メッシュではない雨風防げる生地がいいです。
自分が低山に行くのか、高山に行くのかでテントを選択して下さい。
テントの重さ
テントの重さを下げるのではなく、ザック全体の重さを下げましょう。
軽いテントは軽い理由があります。メッシュ生地である、弱いポールを採用しているなどです。
用途に合っているテントならばいいのですが、高山でテントをしたい方はテントの重さだけに捕らわれてないようにしましょう。
他の登山道具の重さを減らす、ザックをサイズダウンする、余計な食料は持たないなどで調整しましょう。
前室の有無
晴れの日には気付きませんが、雨風の時に前室のありがたさを感じます。
ペグダウンのテントは雨風で前室が潰れやすいです。
構造上前室が設計されているオニドームはそのような心配はないです。
靴置き場も地味に悩みます。外に置いておくと朝露で確実に濡れます。
ビニール袋に入れて室内に入れても良いですが、邪魔だしなんとなく嫌だという方も多いでしょう。
雨の日もテント泊する可能性がある方は、前室の有無は重要です。
使用人数(1人用か二人用か)
1人なのか。2人か。それによって選ぶテントも変ります。
人数に比例して値段も重さも上がるので、良く検討してください。
また、ソロで広く使いたいと思い二人用を購入してもいいですが、空間が広くなるので秋冬は室内温度が上がりにくいです。
スリープ式か吊り下げ式か
吊り下げ式は個人的に面倒です。
身長が大きければいいですが、身長が小さい方は対岸の吊り下げ金具に手が届きません。
複数人でやれば良いと思うかもしれませんが、敷地が狭い場合や作業分担している場合は一人で設営しなければなりません。
突然、雨が降ってくる可能性もあるので、簡単で扱いやすいテントをおすすめします。
間口の大きさ
入口が大きければ大きいほど開放的で外の眺めもいいです。しかし、入口が大きければ大きいほど風も入ります。
風が入れば、寒いです。
出入り口が狭いと出入りが面倒です。
出入りは面倒を取るか、寒さ対策をとるか。ここは個人の考えによります。
テントのお手入れ方法
テントを購入すると同時に疑問に思うのがお手入れ方法だと思います。
ここでは簡単にお伝えします。
ずばり、大切な事は汚れを落とす事と乾かす事です。
テント泊をすると朝露にて必ず濡れます。テント場で乾かしてから撤収できれば良いですが、そう上手くもいきません。
また、テント場で汚れを綺麗に落とす時間も余裕もないと思います。
なので、帰宅後は濡れた布で汚れを落とし、しっかり乾かしましょう。
保管は高温多湿な場所を避けましょう。カビを発生させないためです。
そして、何回か使っていると撥水性も落ちてきます。臭いも付いてきます。自分でやるのが面倒にもなってきます。
そういう場合は、クリーニングに出しましょう。
登山道具専門のクリーニング屋さんがあります。下記のブログを参考にしてください。
まとめ
テント泊をしたくてうずうずしていませんか?
テント泊しましょう。
とても楽しいですよ。
今回は私のおすすめオニドームを紹介しました。
しかし、人ぞれぞれ登山スタイルがあるのでそれに合わせて選んで良いと思います。
しかし、初めてで何を選んだら良いかわからない方は品質一番のARAIのオニドームをおすすめします。
素敵なテントに出会えるといいですね。やっぱり自分のテントは嬉しいですよ。
では、またお会いしましょう。
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