人生で一度は経験したい富士登山。ソロでも不安なく登る対策をお伝えします

岳人の豆知識
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人生で一度は経験したいと思う事の中に「富士登山」がランクインしている人は多いともいます。

日本人ならば日本で一番高い山に登ってみたいと思う人は多いでしょう。

私が1番最初に登った山は富士山です。しかも、単独で。

褒められた行動ではありません。

当時、日本で1番高い山に登れるというわくわく感と本当に登れるのか?という不安がありました。

具体的な不安は高山病に罹らないか、体力は持つか、いつ休憩すればいいのかなどです。

周りをキョロキョロしながら、「今休むのか?」「この症状は高山病じゃないよね」など色々考えながら登りました。

結果、登頂する事はできました。

夜明け前から登ったので、夜明けから朝日まで移り変わる空のグラデーションを観る事ができました。

この景色は富士山に登った者にしか観れない景色でしょう。

なので、登った事は後悔していません。

しかし、もっと不安無く登りたかったなと思います。

2500m以上の高所に急に登ると、高山病発症率は25%です。4人に1人が発症します。

私の知り合い達も富士山に登りましたが、だいたい高山病になっています。もちろん、ツアーに参加せず単独で登っていました。

鎮痛剤を飲みながら登ったそうです。

幸いにも、私は高山病なく登頂する事はできました。勝因はツアー団体さんの後ろをこっそりついて行ったからだと思います。

このような経験から私はツアーに参加する事を強くおすすめします。

ツアーガイドさんは登山の知識は私達よりも確実にあります。

特に単独登山を考えているならばなおさらです。

ペース配分や水分量や補給タイミングなど体調が崩れない方法を教えてくれます。

また、安全な道(ルートファインディング)、疲れない歩き方などの登山スキルも教えてくれます。

そして、困ったときにすぐ相談できます。

ツアーに参加する事で体調管理とスキル向上、相談役を得ることができます。

これは登山の不安軽減につながります。

人は心理的不安があると判断力や体力などのパフォーマンスが落ちます。それが遭難へと繋がります。

そして、楽しめないです。

楽しみに来たのに、不安を抱えながら登るのはナンセンス。

そこで、単独登山者でも参加出来る登山ツアーをご紹介します。

また、「いや、私はツアーに参加せずに単独で登るんだ」という方のために富士登山の注意項目を記載しました。

日本で1番高い山であり、日本で1番初心者が登に来る山でもあります。難所という難所もありませんが、それが遭難を呼び寄せてもいます。

楽しい富士登山になるための情報が記載されていますので、最後までご覧下さい。

【注意】

登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。

富士山の単独登山者におすすめ登山ツアー

これから3社をご紹介します。どこも交通や宿は含まれています。それぞれ、強みと弱みがありますので、自分に合ったツアーを選択してください。

クラブツーリズム

「仲間が増える、旅が深まる」で有名なクラブツーリズム。

一度は予約したことがあると思います。

クラブツーリズムは色々な登山テーマで山行を決められます。

女性限定登山、1人登山、百名山登山、人気ガイドと行く登山など様々です。

どのツアー内容で登山をしようか悩んでしまうくらい種類が豊富です。

中でもおすすめしたいのは、登山アプリで有名なYAMAPと共同企画登山を開催している事です。

簡単にいつと「セミナー付きツアー登山」です。

ある目的の山に登るために毎月練習を積んでいく登山ツアーになっています。

例えば、最初はオンライン講座で高所登山の体調管理を学びます。翌月はその学びを活かしフィールドワークを行います。

そして、最終的に目的の山に挑みます。

これは体調面、スキル面でも安心して目的の山に登ることができて、より安心し安全に登る事ができます。

さすが、大手のクラブツーリズムです。

他ではできない事ができます。

ただ、ここまで手厚くツアーを企画しているので、お値段もそれなりです。

他のツアー会社よりも1万円ほど高くなっています。

それだけ、手厚く安心安全に力を入れているので仕方が無いでしょう。

命はお金に換えられません。

安心安全、1人でも参加可能、セミナー付き登山ツアーがあるのはクラブツーリズムだけです。

【強み】

1.色々な要望に応えられるツアーが豊富

2.YAMAP共同企画ツアーがある

3.登山セミナー付きツアーがある

【弱み】

1.値段が他社よりも高い

2.人気ですぐツアーが埋まってしまう

やまどうぐレンタル屋

やまどうぐレンタル屋と聴いて「?」が出た人もいるでしょう。

それもそのはず。

レンタルと記載されているから。

確かに、レンタルが主です。しかし、ツアーも開始しているのです。

しかも、北海道から九州まで様々な地域のツアーを開催しています。

また、登山ガイドは誰が付くのか気になると思います。

ちゃんと誰がガイドしてくれるツアーなのか知る事が出来るので安心できます。

そして、ここの1番の売りはツアー参加者は登山道具が無料でレンタルできる事です。

さすが、元はレンタル屋さん。

登山道具は豊富です。むしろ、これが強みです。

そのツアーに適切な登山道具をレンタルしてくれるため、「何をどこまで準備したらいいのか?」と悩む必要もないです。

値段はクラブツーリズムより少し安いです。でも、レンタル料無料と考えるとコストパフォーマンスは良いと思います。

ツアー開催日が少ないのが弱みですね。

予定が組みやすい人にはコストパフォーマンスがいいです。

【強み】

1.登山道具が無料レンタルできる

2.コストパフォーマンスがいい

3.事前に担当ガイドを知る事が出来る

【弱み】

1.登山開催日が少ない

サンシャインツアー

サンシャインツアーといれば富士山登山というぐらい有名だと思います。

富士登山ツアー集客数13年連続No1です。それだけ歴史のあるツアー会社さんです。

ここの強みはなんと言っても安い。そして、登山開催時期が豊富という事です。

なので、候補日が多くとにかく安いツアーを希望されている方はサンシャインツアーをおすすめします。

ガイド付きからフリープランまで様々な山行を選ぶ事が出来ます。

登山道具もレンタルされています。

登山に必要なものをまるっと借りるならば15000円の12点セットがいいでしょう。

登山タイツや手袋は自分で購入する方は7点セットで良いと思います。

何がレンタルできるのかは公式ページをご覧下さいませ。

強いて読みを言うと、ネット予約がしにくいです。

他社と比べると、何がどこに記載しているのかわかりづらいです。

ホームページにお金をかけない分、ツアーを安く提供できているのでしょう。

企業努力ですね。

後、登山ガイドを事前に選んだり、知る事は出来ないです。

ただ、登山ガイドは資格がないとできないので、ちゃんと知識とスキルがある人が同行します。

なので、安心できるでしょう。

【強み】

1.とにかく安い

2.開催日が一番多い

【弱み】

1.ホームページがわかりづらい

単独登山者が確認するチェックリスト

さて、3社のツアー会社を紹介しました。でも、ツアーに参加せずに不安なく登たいと思っている方もしるでしょう。

私は単独登山者さんには強くツアーをおすすめしますが、下記を知っていれば少し不安の軽減に役立つと思います。

参考にしてください。

ルート選択

富士登山には主に4つのルートがあります。

主に山梨側から登る吉田ルート、静岡県から登る須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートがあります。

単独ならば、登りやすいルートで人が多いルートがいいでしょう。

また、移動距離が少ない方が体調面で有利です。

その辺りを加味してルートを選んでください。

1.吉田ルート(吉田口)

難易度:★★☆☆☆

理由:吉田ルートは一般的に最も人気のあるルートで、初心者や家族連れにも適しています。登山道が整備されており、急勾配や岩場は比較的少ないため、比較的容易に登ることができます。また、山小屋やトイレなどの施設も充実しているため、初めての登山者にも安心感があります。

2.富士宮ルート(富士宮口)

難易度:★★★☆☆

理由:富士宮ルートは急勾配の登りが特徴で、岩場やゴロタ場も多いため、経験豊富な登山者向けのルートとされています。傾斜がきつくなり、疲労が蓄積しやすいため、体力とスタミナが必要です。また、富士宮ルートは下山時に砂利道が多いため、滑りやすい場所もあります。

3.御殿場ルート(御殿場口):

難易度:★★☆☆☆

理由:御殿場ルートは富士山の中では比較的緩やかな登りが特徴です。初心者や家族連れにも適しているルートとされています。道幅も広く整備されており、急な傾斜や岩場は少ないため、比較的容易に登ることができます。ただし、富士山全体に言えることですが、天候や高山病などには注意が必要です。

4.須走ルート(静岡口):

難易度:★★★☆☆

理由:須走ルートは急勾配の登りや岩場が多いため、登山経験者向けのルートとされています。特に、大涌谷や金時山といった景勝地を通過するため、景色を楽しみながらの登山ができます。ただし、天候や高山病のリスクが高い場所でもあるため、慎重な準備と適切な装備が必

登山道具

登山道具は自分の命を守る道具です。

「ランニングウェアでいいかー」と甘い考えで富士登山をした人の末路はひどいかったです。

汗冷えしてガタガタ震え、朝日どころではありませんでした。

なので、登山に適した道具を選びましょう。

登山靴:

登山靴はしっかりと足を支え、滑りにくく耐久性があるものが必要です。適切なサイズとフィット感があり、アンクルサポートや耐水性があるものを選びましょう。登山中に足に痛みや不快感がないか確認することも重要です。

登山ウェア:

登山ウェアは寒冷な気候や急激な気温変化に備え、保温性と通気性が求められます。防風性や防水性があるシェルジャケットとシェルパンツ、吸湿発散性のある内側の服装(ベースレイヤー)、保温性のある中間層(フリースやダウンジャケット)などを組み合わせて着用しましょう。

登山用ザック:

登山用リュックサックは必要な装備品を収納し、快適に背負えるように設計されています。軽量で丈夫な素材のものを選び、背面パネルとショルダーストラップのクッションや通気性が備わったものが望ましいです。

防寒具・雨具:

富士山では気温が急激に変化し、天候も変わりやすいため、防寒具と雨具は必須です。フリースやダウンジャケット、ネックウォーマーや手袋、帽子などの防寒具は寒冷な気候への備えとして重要です。また、軽量で防水性のあるレインジャケットとレインパンツは雨や風から身を守るために必要です。

トレッキングポール:

トレッキングポールはバランスを保ち、登山時の負荷を軽減するのに役立ちます。特に下り坂や不安定な地形での使用が有効です。調節可能な長さのものを選び、軽量かつ丈夫な素材で作られたものがおすすめです。

ヘッドランプ:

夜間や早朝の登山に必要なヘッドランプは、視界を確保し、安全な移動をサポートします。ヘッドランプには明るさ調節や照射角度調節ができる機能があると便利です。予備の電池も忘れずに携帯しましょう。

グローブ:

登山中は手を保護するためにグローブを使用することが重要です。滑りやすい場所での安定性を向上させたり、寒冷な気候から手を保護するために適切なグローブを選びましょう。また、指先が操作しやすいタイプのグローブもあります。

サングラス:

富士山の高い標高では紫外線の強さが増すため、登山用のサングラスを着用することをおすすめします。目を保護し、視界をクリアに保つことができます。

登山用ザックやポーチ:

必要な装備品や飲料水、食糧、予備の衣類などを整理し携帯するために、登山用ザックやポーチが必要です。軽量かつ耐久性があり、機能的な収納やアクセスができるデザインのものを選びましょう。

水分量

登山前の水分補給:

登山の数日前から、適切な水分摂取を心掛けましょう。十分な水分を摂ることで体内の水分バランスを整え、登山中の脱水症状を予防します。

なので、前日にお酒の飲み過ぎには注意しましょう。

登山中の水分補給:

登山中は、1時間におよそ200-300mlの水分を摂取することが推奨されます。

登山道では、山小屋や休憩所で水の補充ができますが、人混みや待ち時間が発生することもあるため、水筒や水袋などで自分自身で水分補給できるように準備しましょう。

水の持ち運びに適したハイドレーションパックやウォーターボトルを使用することも推奨されます。

登山後の水分補給:

登山後も水分補給を継続し、脱水症状を回復させるために水を積極的に摂取しましょう。体内の水分バランスを整えるために、スポーツドリンクや塩分補給も考慮することがあります。

水分補給の理由:

高山環境では水分が蒸発しやすく、排尿や呼吸による水分の損失が増えます。水分不足は脱水症状を引き起こし、体温調節や身体の機能に悪影響を与える可能性があります。

登山中の身体活動や高山の寒冷な環境によって、発汗量が増えます。このため、水分を補給することで体温を調節し、熱中症や凍傷のリスクを軽減することができます。

水分補給によって、体内の代謝や血液循環が円滑に行われ、筋力や持久力の維持にも寄与します。十分な水分摂取は疲労感の軽減やパフォーマンスの向上につながります。

登山中の活動強度や気温、湿度によっても水分摂取量は変わる可能性があります。

暑い環境や激しい運動を行う場合は、より多くの水分を摂取する必要があります。

水分補給に加えて、塩分やミネラルの補給も重要です。

長時間の登山や激しい運動によって汗をかくことで体内の塩分が不足するため、スポーツドリンクや塩分を含む食品を摂取することでバランスを保ちましょう。

自分自身の体の信号に注意を払いましょう。のどの渇きや尿の色(濃い色は脱水症状のサインかもしれません)、倦怠感などは水分不足の兆候となります。定期的に水分を摂り、体調を確認しながら登山を行いましょう。

ペース配分

高度順応

身体は高度を記憶すると言われています。ヘモグロビンを増やすという記憶から低酸素に慣れるという記憶まで様々です。

だいたい、富士山5合目辺りから登山開始する方が多いはず。

なので、5合目で1時間ほど高所に身体を慣らしてから登り始める事をおすすめします。

イーゼル効果を活かしたスタート:

イーゼル効果とは、登山の初めは体力が十分に温まっていないため、無理なスピードで登るよりもゆっくりとしたペースでスタートし、徐々にペースを上げていく効果です。スタート時のゆっくりとしたペースは体力の節約に繋がり、長丁場の登山において重要です。

上りと下りのペース配分:

富士登山は上りと下りの両方を経験するため、それぞれのパートでのペース配分が重要です。

一般的には、上りの方がエネルギーと時間を多く必要とするため、上りではスローペースを心掛け、下りでは速いペースを取ることが効果的です。

ただし、下りは関節や筋肉への負荷が大きくなるため、ケガを防ぐためにも慎重さが必要です。

目標時間の設定と調整:

富士登山では、山小屋や山頂への到達時間を目標として設定することが一般的です。

登山計画を立てる際には、所要時間や休憩時間、天候や混雑状況を考慮し、目標時間を設定します。

目標時間を意識しながらペースを調整し、予備時間を確保することで、予期せぬ状況への対応や安全性を確保できます。

緊急事態への備えと予備時間の確保:

登山中に予期せぬ状況や緊急事態が発生する可能性があります。

予期せぬ出来事に備えるためには、予備時間を確保することが重要です。

天候の急変や体調の不良、道迷いなどのトラブルに備えて、余裕を持ったスケジュールを組むことが求められます。

高山病の早期発見早期対策

高山病の原因

高山病の最大の原因は酸素不足です。

富士山山頂(3776m)では気圧3分の2、体内酸素は2分の1まで低下します。

標高3000メートル以上でより頻繁に発生する可能性があり、軽度の高山病の発生率は約30%、中等度の高山病は約5%、重度の高山病は約2%と報告されています。

高山病は様々な症状が現れます。一般的な症状には頭痛、めまい、吐き気、息切れ、食欲不振、睡眠障害などがあります。

高山病の段階と重症度

高山病は軽度から重度まで進行することがあり、以下の段階に分けられます。

・急性山病:

普段低い場所で生活している人が、高所に行くと軽い頭痛や吐き気などが現れます。低酸素に対して適応できない場合に生じます。休息を取らない、ハイペース、水分不足で生じます

・高山肺水腫、高山脳浮腫:

急性山病が重症かした場合です。高山肺水腫は低酸素により異常な反応を示した結果です。

遺伝子的背景によります。

高山脳浮腫は酸素を多く使う脳細胞が酸欠になる事で脳浮腫を生じます。

脳細胞は酸素を多く消費するため、低酸素による障害は深刻です。

呼吸困難や深刻な頭痛、めまい、咳、意識障害などが現れます。治療が必要な状態です。すぐに下山しましょう。

評価方法

レイクルイーズAMS(高山病)スコアというスコアチェックがあります。

日本登山医学会うより以下をAMSを以下と定義しています

・4症状のうち頭痛を含み、合計点が3点以上をAMSと定義

・重症度は軽症:3~5点、中等症:6~9点、重症:10~12点と定義

出典:登山医学入門 レイクルイーズAMS評価システム

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まとめ

いかがでしたか。

富士山を単独登山するならば、ツアーを強くおすすめします。

ツアーならばお願いできることも多いですが、1人だとそれら全てを自分でやらなくてはなりません。

1人で山行考えて登山をする楽しさもありますが、それは経験を積んでからでもいいと思います。

まずは、安心・安全・楽しく登山ができる様にツアーに入る事をおすすめします。

それでも、単独登山をする場合はしっかり事前準備してください。

では、また会いましょう。

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