私のわきは臭います。
突然すみません。でも、とても重要な悩みです。
「臭わないよ、わきがじゃないよ、大丈夫」と言われても、気になります。
実際、臭いと感じているから慰めにもなりません。
日常生活では、臭いが気になればお風呂に入れますし、服も気になったら着替えることもできますし、デオドランドも付け放題です。
ただ、山ではそうは行きません。
お風呂はないし、荷物が重くなるから沢山荷物は持てないし、デオドランをつけたいと思ってもつける場所がないです。
わきの臭いが気になっても、山行中はどうにもできないです。
気になっても進まなければならないのが山です。
立ち止まる事ができません。
進むしかないです。
でも、わきの臭いが気になる。
という、無限ループに陥っているお仲間いませんか。
本当に辛いですよね。
楽しみたいのに、楽しめない瞬間が訪れた時の悲しさ。
すれ違った人に笑顔で「こんにちは」と言いたいのに、臭いが気になり顔を背けてしまう(わきを背けてしまう)
「あいつ、臭うな」って思われたら恥ずかしいですもん。悲しいですもん。
テント泊ならまだしも、小屋泊で近くに人が寝ていたら、もう気になってしまう。
「自分、くさいよね・・・」
と言うわけで、わきの臭いをどうにかしたいと思い試行錯誤した結果をお伝えします。
参考になれば幸いです。
【注意】
登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。また、今回の調査結果はsakizaki調べにため個人差があります。ご了承ください。
わきが臭う理由
わきの臭いが気になっている方には常識レベルの内容かもしれません。
なので、「知っているよ」という方は飛ばしてください。
知らない方、もう一度読んで起きたい方は読み進めてください。
では、続けます。
臭いの理由は汗の臭いではなく、汗に含まれている皮脂をバクテリアが食べて出た物質が臭いを出しています。
汗には「アポクリン腺」と「エクリン腺」という2つの汗腺があります。
エクリン腺はさらさらした汗なので皮脂はないです。
一方、アポクリン腺はねっとりした汗で皮脂は多いのが特徴です。
アポクリン腺は脇や陰部、耳に多く、汗が群れやすいためにバクテリアが繁殖し匂いやすいです。
耳垢がウェットタイプの方はアポクリン腺が発達している方が多いでしょう。
白いTシャツのわきが黄ばんでいる方もそうですね。
つまり、皮脂がたっぷり含まれた汗が乾かない事によりバクテリアが繁殖し臭いを発生させます。
例えば、手を拭いたタオルが異臭を放っているときはありませんか?
水分が乾燥仕切れずにいたため菌が繁殖したからです。
わきの臭いを防ぐには3つしかない
色々調べた結果、わきの臭いを防ぐには以下の3つしかないです。
汗を早く乾かす(速乾)
臭いを消し去る(除菌消臭)
汗の分泌を抑える(抑制)
です。
まあ、そうですよね。
汗が早く乾けば、菌が大好きな蒸れた環境が改善されますし、除菌や消臭効果があれば臭わないし、そもそも汗が少なければ蒸れないし、バクテリアの大好物の皮脂も分泌されず臭いません
言うは易く行うは難し・・・・。
そう上手くいけば今まで悩みませんでした。
さて、そんな声が聞こえそうですね。
では、対策をお伝えしましょう。
汗を早く乾かす(速乾)
私による私のために作成したと言っても過言ではない実験動画です。
自分の持っているベースレイヤーの中で、どれが臭いやすいのか知りたかったのです。
では、ご覧下さい。
観てくれましたか?
観て無くても問題ないので・・・進めます。
汗を早く乾かすには登山服のベースレイヤーから考えましょう。
ベースレイヤーの主な素材は①天然素材②化学繊維③天然素材+化学繊維です
①天然素材はいわゆるメリノウールです。
天然素材は乾燥しやすく、アポクリン腺から分泌される皮脂などのタンパク質が着きにくいです。
それ故、菌の繁殖も抑えることができ、臭いも抑える事ができます。
これはいいです。
実験結果でも、ウール生地の割合が多いベースレイヤーは臭いませんでした。
ただ、ネックなのは暑い事と値段です。
天然素材は水分を吸収し熱を発する機能があるので、夏にはやや暑い。低山で来たら暑くてしんどくなるでしょう。
天然素材なのでお値段はお高めです。
ただ、リターンが大きいため人によってはコスパがいいと思うでしょう。
②化学繊維は石油を原料(ポリエステル、ナイロンなど)、木材を原料とした素材(レーヨン)と様々です。
特徴として軽い、丈夫さ、速乾性という特徴があります。
ただ、臭いが付きやすいです。
速乾性があるのになんで?と思う方もいると思います。
なぜなら、皮脂などのタンパク質が付きやすく菌が繁殖しやすいからです。
汗冷え予防にはいいのですが、臭い対策としては使い勝手は悪いですね。
③天然素材+化学繊維はそれぞれのいいとこ取りをした製品になります。
乾きやすく、消臭効果があるものです。
値段も手頃に押さえられているので、手に取りやすいです。
私がおすすめなのはSN×ヤマハックが開発したマウンテンベーシックティーです。
二日間着ていても臭いませんでした。
値段も1万円程度で手も出しやすいです。
こちらからサイトをみれるのでご覧下さい。
臭いを消し去る(消臭)
これは普段から行っている方も多いと想います。
そう、デオドランドです。
デオドランドとは「消臭剤」といった意味で、臭いのケア用品を総称して使われる言葉です
わきスプレーやジェルが含まれます。
これもピンからキリまであってどれを選んで良いかわかりませんよね。
私はいくつか試しましたが、一番効果を実感するのはビオレのデオドラントZロールオンです。
これはいいですよ。
以前は、デオナチュレ ソフトストーンWを使っていました。
固形対応なので乾燥すると思うように塗れません。寒い日もどうよう固まって塗れません。
直塗り度が不安定のため、わきの臭いレベルにもムラがでます。
その点、ビオレのデオドラントZロールオンは液体なので全体に塗れます。
広告通り一日臭いません。
そして、この効果は日常生活に限ります。
登山をしていると、この優秀なビオレのデオドラントZロールオンでも立ちゆかない事もあります。
ただ、メリノウールのベースレイヤーとの併用、デオドランドの塗り直しにて改善はしました。
以前よりも笑顔で「こんにちは」と言えるようになったのを実感しています。
汗の分泌を抑える(抑制)
服も試した、デオドランドも試した。でも、やはり臭う。
その方は治療をおすすめします。
美容外科では切らずに、皮脂を出すアポクリン腺を照射します。それにより、アポクリン腺からの汗の分泌物を抑える事ができます。
これにより、臭いが気にならなくなるのはいいですよね。
臭いで恥ずかしい思いをしなくて済む、笑顔で人前にでれる、人前で手をあげる事ができる。
良い事ばかりです。
どうにかしたいと思うけども
「美容外科」の敷居が高い人もいると思います。
それはそうですよね。
私も足踏みします。
でも、服も試して、デオドランドも試したけど、改善しない人は医師へ相談した方が良いでしょう。
もしかしたら、治療が必要な状態かもしれません。
それは医師にしか判断できません。
ただ、病院に行くのが怖い、恥ずかしい、足踏みしている人はワキガ検査キット『odorateAP』を試してみてください。
これにより、わきがの評価、治療が必要性、信頼できるクリニックの紹介などが得られます。
これは家でできます。とても楽ちんです。
自分の事を客観的に調べてもらい、今後どういう行動をとったらいいのかを知るいいきっかけとなります。
まとめ
多くの人を悩ます「わきの臭い」
本人も周りの人も不幸にするやっかないやつです。
でも、対策はいくつかあります。
自分にあった方法をみつけて快適な登山ライフを送って下さい。
では、また会いましょう。
コメント