登山の寒さ対策|おすすめの保温着とレイヤリングのコツを徹底解説

岳人の豆知識
【景品表示に基づく表示】

本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。

保温着の種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない。

ダウンや化繊綿、最近では「アクティブインシュレーションウェア」なんて言葉まで登場し、もう何が何やら…。

「登山ではレイヤリングが大切。特に秋冬は重要」と耳にするものの、レイヤリング自体がよくわからない。

もちろん、「レイヤリング=重ね着」ということは知っています。ベースレイヤーやミドルレイヤーを重ねて体温を維持するのが目的なのも理解しています。

でも、いざ登山ウェアを選ぼうとすると、「この服はどのレイヤーなの?」「自分の登山スタイルでは何種類の保温着が必要?」と疑問だらけです。

保温着は決して安い買い物ではありません。だからこそ、間違えずに揃えたい。しっかり選んで、快適に登山を楽しみたい。

そんな悩みを抱える方のために、このブログを書きました。

結論を先に言うと…

寒がりな人は、フリースの代わりにアクティブインシュレーションをミドルレイヤーにするのがおすすめ。
休憩中の防寒着はダウンが最適。ただし、お手入れを楽にしたい・価格を抑えたいなら化繊綿(シンセティック)ウェアが◎

「…でも、それってどういうこと?」と思いますよね。

このブログでは、なぜこの結論になるのかを詳しく解説します。

ブログの流れ

保温素材や保温着の種類をおさらい
レイヤリングの各層ごとに適した保温着を解説
シーン別にどの保温着を選べばいいかを紹介

最後まで読んでいただければ、保温着選びに迷わなくなるはずです!ぜひご覧ください。

【注意】

登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。

保温素材について

保温素材には、大きく分けて「フリース」「化繊綿」「ダウン」の3種類があります。

普段、そこまで深く考えたことがないかもしれません。しかし、登山の快適さを左右する重要な要素です。

「ダウンは軽くて暖かい」というのは知っている人も多いでしょう。私もそうでした。

でも、それぞれの素材の特徴や違いを詳しく理解している人は少ないかもしれません。
ここで、一つずつ詳しく見ていきましょう。


フリース:起毛で体温をキープする保温素材

フリースは繊維を起毛させることで空気の層を作り、体温を保ちます。主にベースレイヤーミドルレイヤーとして使用されることが多いです。

特徴:
✔ 保温性と適度な通気性を兼ね備えている
✔ 柔らかく、肌触りが良い
✔ 乾きやすく、濡れても保温力がある

フリースの歴史は1981年、モールデンミルズ社とパタゴニアが共同開発した「ポーラテック」から始まりました。

現在もフリース市場で高いシェアを誇るポーラテックには、さまざまな種類があります。

【ミドルレイヤー向けのポーラテック】

ポーラテック・アルファ
メッシュ状のシートに細かく起毛した中綿素材。高い通気性と保温性を両立し、運動時と休憩時の温度調整がしやすい。

ポーラテック・アルファダイレクト
アルファと同等の保温性と通気性を持ちながら、裏地を省くことでさらに通気性を向上。

ポーラテック・ハイロフト
毛足が長く、かさ高に優れたフリース。軽量で暖かく、乾きやすい。

ポーラテック・サーマルプロ
デザイン性が高く、保温性や通気性が異なるバリエーションが豊富。

【ベースレイヤー向けのポーラテック】

ポーラテック・パワーグリッド
格子状の起毛構造で、適度な通気性と高い保温性を両立。吸水速乾性にも優れる。

ポーラテック・パワーストレッチ
4方向ストレッチ素材で、動きやすさ抜群。クライミングやバックカントリー向き。

フリースは、暖かくて快適な一方で「蒸れやすい」「吸水性が低い」という弱点もあります。その欠点を補うのが、次に紹介する化繊綿です。


化繊綿:湿気に強く、速乾性に優れた保温素材

フリースと並んで保温着の主役となるのが化繊綿(シンセティックインサレーション)です。

特徴:
✔ 湿気に強く、濡れても保温力が落ちにくい
✔ 速乾性が高く、扱いやすい
✔ フリースよりも蒸れにくく、防風性がある

化繊綿の代表格が「プリマロフト」です。

プリマロフトは、ダウンに匹敵する保温性と軽さを持ちながら、水に濡れても性能が落ちにくいのが特徴です。

【プリマロフトのグレード】

プリマロフト・ブラック
標準的な保温性を持つモデルで、撥水性能は省略されている。

プリマロフト・シルバー
最も一般的なモデルで、適度な撥水性と保温力を兼ね備えている。

プリマロフト・ゴールド
最上級モデル。繊維がさらに細かく、軽量で高い保温性を発揮する。

化繊綿は、フリースの「蒸れやすさ」という欠点をカバーしつつ、保温性・速乾性のバランスが取れた素材です。最近では、ミドルレイヤーとしてフリースの代わりに採用されることが増えています。


ダウン:最強の保温力を誇る天然素材

ダウンは、アヒル(ダック)やガチョウ(グース)の羽毛を使った天然の保温素材です。

特徴:
✔ 軽量で、非常に高い保温性を持つ
✔ 圧縮性に優れ、コンパクトに収納できる
✔ 適切なケアをすれば、長期間使用できる

一方で、「濡れると保温性が大きく低下する」という弱点があります。しかし、近年では撥水加工が施されたダウンも登場しており、化繊綿の弱点を補う選択肢となっています。

【ダウンと化繊綿の比較】

ダウン化繊綿
保温性◎ 非常に高い○ 高い
重量◎ 軽量△ やや重い
圧縮性◎ 小さくなる△ ややかさばる
耐水性× 水に弱い◎ 水に強い
速乾性× 乾きにくい◎ 速乾
価格△ 高価○ 比較的安価

まとめ:どの保温素材を選ぶべきか?

登山中に着続けるなら → フリース or 化繊綿(アクティブインシュレーション)
休憩時・停滞時の防寒着なら → ダウン or 高性能な化繊綿(プリマロフト・ゴールドなど)
濡れやすい環境(雪山・雨天)なら → 化繊綿 or 撥水ダウン

それぞれの素材には長所と短所があり、適材適所で使い分けることが大切です。

保温着の種類について

登山の保温着を選ぶ際、「ミドルレイヤー」と「サーマルレイヤー」の違いを理解することは非常に重要です。

  • ミドルレイヤー行動中に着る登山服
  • サーマルレイヤー休憩中に着る登山服

それぞれの目的と特徴を詳しく見ていきましょう。


ミドルレイヤー

ミドルレイヤーの目的は、外気温を遮断し、体温の低下を防ぐことです。同時に、オーバーヒートを防ぐため、適度な通気性も求められます。

そのため、ミドルレイヤーにはさまざまな種類があります。
フリース
アクティブインシュレーション
山シャツ

それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。

【フリース】

✔ 柔らかく、暖かい
✔ 速乾性が低く、汗を吸うと冷えやすい

フリースは速乾性や通気性が低いため、オーバーヒートしやすいという弱点があります。汗をかいた後に冷えると、低体温症のリスクが高まるため、注意が必要です。

ポーラテック・アルファ / アルファダイレクトならば、その弱点を補えます。これらは他のフリース素材よりも速乾性が高く、通気性に優れているため、ミドルレイヤーとして適しています。


1)私のおすすめのフリース

私が愛用しているフリースは モンベル です。

登山中の行動着としては、アクティブインシュレーション を愛用しています。理由はとてもシンプルで、行動中も暖かく、通気性があるので着続けられる からです。

そのため、テント泊や小屋泊の部屋着 としてはフリースを使っています。

その時に着用しているのが、モンベルの「クリマプラスニットパーカー」 です。

これが本当に着心地抜群なんです。肌触りが良く、軽くて暖かいのでリラックスしたい時にぴったり。


2)行動中に着るならパタゴニアのR1

もし「行動中にフリースを着たい」という方には、パタゴニアのR1 をおすすめします。

このフリースの最大の特徴は、「ポーラテック・パワー・グリッド」と呼ばれる 裏地の格子状の起毛 です。

この構造には、こんなメリットがあります。

通気性抜群 → ベースレイヤーにも使われる素材で、蒸れにくく快適
保温性◎ → 格子状の凹凸が熱を閉じ込め、しっかり暖かい
速乾性が高い → 汗を素早く拡散し、ドライな状態をキープ
一日中着続けられる → 登山の最初から最後まで脱がずに快適

フリースとしては少し高価ですが、それ以上の価値があります。

実際、私は 同素材のベースレイヤー も持っていますが、これがまた優秀。保温性と速乾性に優れているので、厳冬期の低山ならこれ1枚で歩けるほど です。

それほどのクオリティを持つ パタゴニアのR1、一着持っていても損はありません。

【アクションインシュレーション】

✔ 中綿入りでありながら、通気性が高い
✔ 風が通り抜けるため、オーバーヒートしにくい

アクションインシュレーションは、激しく動くことを前提に設計されたウェアです。シェル(表地)が通気性を持っているため、暖まった空気を適度に逃がし、熱がこもりにくい構造になっています。

特に雪山などでは非常に有効です。


1)私のおすすめのアクティブインシュレーション

私は パタゴニアの「ナノエア」 を愛用しています。

これが本当に素晴らしいんです。

アクティブインシュレーションの最大のメリットは、濡れても保温性が落ちにくい ことです。

しかし、従来のものは 風を防ぐ性質が強く、そのぶん蒸れやすい という弱点がありました。そのため、頻繁に脱ぎ着する必要があったんです。

でも、ナノエアはその欠点を克服 しました。

蒸れにくい → 高い通気性で、余分な熱や湿気を逃がしてくれる
伸縮性抜群 → 体の動きを妨げず、快適に動ける
ずっと着続けられる → 行動中の脱ぎ着の手間が少なくなる

このように、ナノエアは行動中の快適さを追求した一着です。


2)ナノエアの唯一の弱点

そんなナノエアにも、1つ気になる点 があります。

それは、背面の蒸れ

通気性が高く乾きやすいとはいえ、背中はどうしても汗が溜まりやすい 部分。
他のアクティブインシュレーションよりは速乾性に優れていますが、ここがもう少し改善されれば…と思っていました。


3)ついに解決!ナノエア・ライト・ハイブリッド登場

そして、ついにその課題を解決した素晴らしい商品が登場しました!

それが、「ナノエア・ライト・ハイブリッド」 です。

このモデルでは、脇下や背面に「ポーラテック・パワー・グリッド」 が採用されています。

💡 機能の最適化ポイント
前面 → 防風・保温・撥水のプロテクション機能で冷気をシャットアウト
背面&脇下 → 高い通気性を持ち、蒸れを逃しやすく乾きやすい

これにより、汗冷えを防ぎながら、山行中ずっと快適に着続けることができます。

【山シャツ】

✔ フリースやアクションインシュレーションでは暑い時に便利
✔ 前開きで体温調整がしやすい
✔ 軽量・コンパクト

山シャツは、特にベースレイヤーだけでは肌寒い時や、フリースやアクションインシュレーションでは暑い時に便利です。

また、前の開閉がしやすく、こまめに体温調整ができます。

特に一枚持っていると春山や秋山で重宝します。


1)私のおすすめの山シャツ

私が愛用しているのは、NORTH FACEの「ハイカーシャツ」 です。

このシャツの魅力は、シンプルながらも 山でもおしゃれを楽しめるデザイン
襟元はすっきりとした バンドカラー で、カジュアルにもスマートにも着こなせます。


2)ハイカーシャツのポイント

ナイロン100%の生地 → 軽くて丈夫、吸水性が低く乾きやすい
汗の臭いが気になりにくい → ポリエステルよりも臭いを抑えやすい
はっ水加工 → 多少の雨や汚れならサッと弾いてくれる
シワ加工の風合い → こなれた雰囲気で、街でも違和感なく着られる

どの山シャツにするか迷ったら?

機能性とデザインを両立した NORTH FACEのハイカーシャツ は間違いなし!
登山にもタウンユースにも使える万能シャツなので、ぜひ試してみてください。


サーマルレイヤー

サーマルレイヤーには、以下の2種類があります。
シンセティックウェア(化繊綿)
ダウン

行動中のミドルレイヤーとは異なり、休憩中に着ることで体温を逃がさない役割を果たします。

【シンセティックウェア】

✔ 濡れても保温性を失いにくい
✔ 速乾性が高い
✔ 厳しい環境(雪山・長期縦走・湿気の多い場所)で有効

シンセティックウェアはポリエステルなどの化学繊維を使用した中綿入りの保温着です。

そのため、ダウンよりも保温性は劣りますが、濡れても保温性を失いにくく、過酷な環境での使用に適しています。

特に雪山登山・縦走登山・湿気の多い環境では、ダウンよりも安心して使えます。


1)アクションインシュレーションとの違い

アクションインシュレーションと化繊綿は似たような素材ですが、大きな違いがあります。

アクションインシュレーションシンセティックウェア
通気性◎ あり(動きやすい)× なし(保温重視)
行動中の使用◎ 向いている× オーバーヒートしやすい
休憩中の使用○ 可能だが、やや寒い◎ 最適

シンセティックウェアは運動中に着るとオーバーヒートしやすいため、基本的には休憩中に着るのがベストです。


2)私のおすすめのシンセティックスウェア

私のおすすめは、ファイントラックの「ポリゴン2ULジャケット」です!

このジャケットの最大の特徴は、撥水性・速乾性に優れ、濡れても保温性を失わないこと。
その秘密は、ファイントラック独自開発の**「ファインポリゴン」** という素材にあります。


3)ポリゴン2ULジャケットの魅力

濡れても暖かい→ 豪雨や汗をかく環境でも安心
優れた撥水性・速乾性→ 雑に扱っても快適さをキープ
比較的リーズナブル→ 高機能なのに手が届きやすい価格
用途が広い→ 休憩中の防寒着としても、雪山縦走のアクティブインシュレーションとしても使える

特に「過酷な環境で雑に使いたい!」という方には、パタゴニアのナノエアよりも撥水性や速乾性が高いため、おすすめです。

実際に、日本で最も過酷なレース「TJAR(トランスジャパンアルプスレース)」の選手たちも使用していました。


4)ポリゴン2UL vs ナノエア:どっちを選ぶ?

項目ポリゴン2UL(ファイントラック)ナノエア(パタゴニア)
保温性◎ 濡れても暖かい◯ 通気性が高く快適
撥水性◎ 高い△ 低め
速乾性◎ 乾きやすい◯ 乾きやすいが、背面は蒸れやすい
耐久性◎ 比較的丈夫△ 繊細な作り
価格◎ 比較的安価✖ 高価
用途◎ 休憩中・アクティブインシュレーション両方に対応◯ 行動中のインシュレーション向き

とにかく過酷な環境で気にせず使いたいなら「ポリゴン2UL」!
着心地と通気性を重視するなら「ナノエア」!


5)ポリゴン2ULはこんな人におすすめ

雪山テント泊はせず、小屋泊メインの人
ダウンの手入れが面倒な人
雨や汗を気にせず使いたい人

ただし、もし休憩中の保温着を探しているなら、化繊綿ではなく800FP以上、ダウン量300gを持っていた方が雪山まで使えて汎用性は高いと思います。

保温性はダウン量×フィルパワー(FP)で決まります。

大事なのは、自分の山行スタイルに合ったギアを選ぶこと!自分にぴったりのウェアを見つけて、快適な登山を楽しみましょう!

【ダウン】

✔ 軽量でコンパクト
✔ 非常に高い保温性
✔ 撥水性が低く、濡れると保温性が落ちる

ダウンは、サーマルレイヤーの中でも最も高い保温性を誇ります。しかし、濡れると保温性が著しく低下するため、扱いには注意が必要です。

近年では、撥水加工が施された撥水ダウンも登場しているので、その欠点も改善されつつあります。


おすすめのダウンジャケット

私のおすすめは モンベルのパーマフロスト・ダウン です。

このダウンは 高い保温性と撥水性 を兼ね備えており、価格も比較的リーズナブル なので、コストパフォーマンスに優れています。

3000m級のアルプスの雪山登山にも対応できる、信頼性の高い一着です。

同じモンベルの アルチプラノ・ダウン も軽量でフィルパワーが高く、保温性には優れています。

しかし、防風・防水性が低いため、雪山でのテント泊や行動着として使用するには不安が残ります。特に 雪で濡れる可能性がある環境では、十分な性能を発揮できない ため注意が必要です。

一方で、パーマフロスト・ダウンは防風・防水性がしっかり備わっている ため、吹雪の中でもダウンの保温性能を維持できます。

そのため、過酷な環境下でも安心して使用できます。


3000m級の雪山には行かないけれど、春秋の登山や小屋泊を考えている人へ

パタゴニアのダウン・セーター がおすすめです。

春や秋なら ベースレイヤーの上に着るだけで快適に過ごせ ますし、重ね着をすれば厳冬期でも−10℃の避難小屋 で快適に過ごせます。

また、軽量で持ち運びやすい ため、いざという時の防寒着としても最適です。

どのレイヤーを選ぶべきか?

行動中の保温着(ミドルレイヤー)
✔ 山シャツ → 少し肌寒い時に便利
✔ フリース → 標準的なミドルレイヤー
✔ ソフトシェル → 防風性を求める場合に有効
✔ アクションインシュレーション → 雪山や寒冷地の行動中に最適

休憩中の保温着(サーマルレイヤー)
✔ シンセティックウェア → 濡れに強く、雪山や長期登山向き
✔ ダウン → 軽量で暖かいが、濡れやすい環境では注意

ミドルレイヤーとサーマルレイヤーは併用するのが基本です。
適切なレイヤリングを選び、快適な登山を楽しみましょう!

レイヤリングの考え方

レイヤリングの目的は、「変化する山のコンディションや温度に適応し、体温をしっかりと管理すること」です。そして、最終的な目標は「行動に支障が出ないよう、常に適切な体温を維持すること」です。

そのためにウェアをどう組み合わせるかを考えるのがレイヤリングであり、通常は以下の4層を基本にします:

  • 行動中に着る3層
  • 動かないときに着る1層

それでは、参考文献「山と渓谷2022年10月号」を元に、各層について詳しく解説します。

第1層:ドライレイヤー&ベースレイヤー

一番肌に近い層が「ベースレイヤー」と呼ばれます。最近では、汗を吸い取り拡散する「ドライレイヤー」も登山に使われています。これも第1層に含まれます。

ベースレイヤーの目的は、汗を素早く吸い上げて体温低下を防ぐことです。 吸い取った汗を生地の表面で拡散させ、蒸発を促進することで、体温の低下を防ぎます。

ベースレイヤーには、主に3種類があります:

  1. ウール×化繊
  2. ウール
  3. 化繊

それぞれにメリット・デメリットがありますが、私のお勧めは「ウールと少しの化繊」です。なぜなら、速乾性を持ちながら、汗の臭いも抑えてくれるからです。

ウール100%は臭いをかなり抑える事ができます。しかし、速乾性は化繊に軍配があがります。

なので、ウールと化繊のハイブリットは臭いも汗冷えも解決してくれます。

第2層:ミドルレイヤー

ミドルレイヤーの役割は、外気温を遮断し、体温低下を防ぐことです。 この層には多くの種類があります。

例えば、山シャツ、フリース、ジップネックシャツ(ベースレイヤーとして使えることもあります)、アクティブインシュレーションなどです。

登山中、動いていると暑く感じることが多いですよね。

ミドルレイヤーは保温性がありすぎると、動いているときに体温が上がりすぎてオーバーヒートを引き起こすこともあります。

どんな山行をしたいのか、どの場面で暖かさが必要かを考慮して、ミドルレイヤーを選びましょう。

おすすめは、アクティブインシュレーションです。

第3層:シェルレイヤー

シェルレイヤーは、防水・透湿・防風性を持つウェアで、雨や風から体を守ります。

この層は、メンブレンと呼ばれる防水透湿膜を使っており、外気の寒さからは守れません。そのため、シェルレイヤーは断熱性がなく、外気温に近い体温になってしまいます。

このため、ミドルレイヤーでしっかり保温対策をしておくことが重要です。

シェルレイヤーには大きく2つのタイプがあります:

  1. ハードシェル – ヘルメットを被れるタイプ。岩稜帯やなどの危険な場所で使うには最適。
  2. レインウェア – 軽量で、雨や風をしのぐためには十分。

山行スタイルによって選んでください。ハードシェルの方が汎用性が高いので、長く使えるかもしれません。

ハードシェルとレインウェアの違いをまとめました。

ハードシェルレインウェア備考欄
防水性
防風性ハードシェルの方が軍配があがる
携帯性ハードシェルは堅いので、かさばる
軽量性ハードシェルは重い
防雪性袖や裾にパウダーガードがある
耐久性ハードシェルは登攀向き
フード形状大きめ普通レインウェアでも大きめはある
ベンチレーションの有無有り無し
生地の特徴ざらざらつるつるハードシェルは滑落防止目的で生地は
ざらざら

第4層:サーマルレイヤー

サーマルレイヤーは、体温を保持するための断熱着です。特に寒冷地や早朝・夜間など、動いていないときに使用します。

サーマルレイヤーには、シンセティック(化繊綿)とダウンの2種類があります。

一般的に、化繊綿はダウンより重いですが、壊れても中身が飛び出しにくく、取り扱いやすいです。その一方、ダウンは暖かさが優れているため、寒さ対策にはおすすめです。

シーン別で考える行動着や防寒着の選び方

自分の登山スタイルに合った服装を選ぶのは、少し迷うかもしれませんよね。気温や天候で装備が変わることもあるので、参考としてご覧ください。

夏の登山中と休憩中

状況服装・アイテムおすすめポイント
行動中ベースレイヤー(ウール×化繊)臭いを抑え、汗冷えを防ぎます。ドライレイヤーも合わせて着用するとより快適。
休憩中山シャツ肌寒い時にぴったり。昼食や休憩中に着ると快適です。
休憩中フリース星空観察やご来光時、最も気温が低い時間帯に着るのが最適です。

秋の登山中と休憩中

状況服装・アイテムおすすめポイント
行動中ベースレイヤー(ウール×化繊またはメリノウール)保温性が高くなり、寒さから守ります。
行動中山シャツ(ウール×化繊/メリノウール)朝晩は肌寒いので、山シャツが便利です。
行動中アクティブインシュレーション寒がりな方や高地登山をする方におすすめ。保温性があり、動きやすさも確保できます。
休憩中フリース&シンセティックウェア価格を抑えたい方や暑がりの方にぴったり。
休憩中フリース&ダウン寒がりな方やダウンの手入れができる方におすすめ。暖かさが最強です。

雪山の登山中と休憩中

状況服装・アイテムおすすめポイント
行動中ベースレイヤー(メリノウール)メリノウールは保温性がさらに向上。寒い雪山では特に有効です。
行動中アクティブインシュレーション汗の速乾性と保温性が高いので、レイヤリングする手間が省けます。動きやすさも確保。
休憩中フリース&シンセティックウェア価格を抑えたい方や濡れる可能性がある方におすすめ。
休憩中フリース&ダウン寒がりな方やダウンを手入れできる方に最適。一番暖かい選択肢です。

雪上テント泊中

状況服装・アイテムおすすめポイント
テント内ベースレイヤー(メリノウール)メリノウールは保温性が高まり、寒さから守ってくれます。
テント内フリース&ダウン雪上テントは外気温とほぼ同じ温度になることが多く、マイナスになる場合もあります。素早く暖かさを感じられるダウンが特におすすめです。

これで、登山中の服装選びが少しでも楽になれば嬉しいです。自分の登山スタイルに合わせて、適切な装備を選んでくださいね!

まとめ

いかがでしたか?

アクティブインシュレーションをおすすめする理由や、休憩中にダウンを選ぶ理由は、しっかりと伝わったでしょうか?

登山スタイルや登る時期、さらには小屋泊かテント泊かで、必要な装備は人それぞれ違いますよね。それはまさに十人十色です。

でも、理論を理解すれば、自分の山行にぴったりの保温着を選ぶことができると思います。

少しでも、あなたが自分に合った保温着を選ぶお手伝いができていたら嬉しいです。

これからも楽しく、快適に登山を続けていきましょうね!

それでは、またお会いしましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました