雪山入門としてよく名前を聞く蓼科山の登山体験談です。
このブログは
「蓼科山は本当に雪山入門⁈」と思っている雪山初心者さんの手助けになります。
「あー行こうと思っていた日が雲、霧、風、雨だ‼︎」という悲しみにくれている登山者さんに勇気と希望を与えます。
結論、蓼科山は結構大変です。
雪が多くてラッセルしないといけない…ではないです。
何が大変って登りがきついです。
急登が3回あります。それと雪が相まって大変です。
上級者向けのような特別スキルは必要ないです。
必要なものがあるとしたら、気力と体力です。(基本的な雪山登山装備を持っている前提)
しかも、今回は雲、霧、風、雨の4者が出迎えてくれました。
眺望は一切なかったですが、後悔はしていません。
やはり、4者がいようとも山頂の広大さには圧倒されました。
雲や霧がまたいい演出でした。
後、土曜日にしては登山客が少なかったので自分のペースで登る事ができ、いいアイゼン練習になりました。
次回は西穂高独標へリベンジしようと思っていたので、ちょうど良かったです。
概要はここまでにして、詳しく説明していきます‼︎
きっと、登山計画の一助になると思います。
【注意】
登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。
イメージ動画:積雪の蓼科山。雲・霧・風・雨でも大満足。急登あり初心者は注意して。
こちらはイメージ動画になります。
写真データが壊れてしまったので、写真がありません・・・。
本当にやらかしました・・・。
蓼科山のイメージを伝えして登山計画の参考にしてほしい・・・。
そんな思いで動画を作りました。
▼こちら▼の動画をご覧下さい。
ルート
こちらがスズラン峠駐車場から蓼科山山頂までのルートです。
ルートはピストンです。登ったルートを降りてきます。
往路は2〜3時間、復路は2時間です。
先述しましたが、登りは本当にきついです。第3の登りが特にきついです。
こちらが、山の断面図です。3回急登があるのがよくわかります。
スキー場を思い出してください。コースの斜度にて初級、中級、上級に分かれています。
第1の登りの斜度はだいたい初級コース。
第2の登りは初級から中級の斜度。
第3の登りは中級、スキー場によっては上級コースの斜度です。
登りはしんどいですが、降りは滑るようにあっという間に降りれました。
駐車場とトイレ
スズラン峠駐車場という無料駐車場があります。
ビーナスラインを登っていくとあります。20台ぐらいは停められます。
朝6時に到着したら2台車が停まっていました。
トイレはめちゃくちゃ綺麗です。
ぼっとんトイレNO1かもしれません。個人的には涸沢ヒュッテより綺麗です。
協力金は100円からになります。
皆さんのお心遣いがあの綺麗さを保ているのだと思いました。
私もしっかり払いました‼︎
わかりづらい登山口
登山口は女乃神茶屋を背にした目の前にあります。
そこからまっすぐ10mぐらい歩くと蓼科山山頂行きの看板があります。
駐車場からがわかりづらいです。
色んな人が迷ったであろうトレースがあり、どれが正解かわかりません。
ただ、女乃神茶屋方面へのトレースは間違いないです。
駐車場を背にして、右側(女乃神茶屋方面)30度ぐらいのトレースを歩けば蓼科山山頂の看板に辿り着けます。
わからなければ、駐車場から女乃神茶屋へ歩道を歩けば確実です。
第1の登り:余裕
最初は緩やかな登りです。曇で霧が出てましたが、そんな風景も楽しみながら歩けました。
しかし、それは長くは続きません。
なんせ、直線約800mを登らないと山頂に着けないからです。
緩やかな登りを約20分ぐらいで第1の登りが来ました。
1780mから1880mまで100m登ります。
ここはまだ体力があるから余裕なんです。やっと登山らしくなったなと思っていました。岩もなジグザグに登ります。
第1の登りは撮影もしたので約30分ほどかかりました。
人気な山なだけあり、全ルートにトレースがばっちりあって迷う心配もありません。
第2の登り:まあまあ余裕
第1の登りが終わり尾根歩きの様な道になります。
どうせまた登るんでしょ?って思いながら約30分後。出ました、第2の登り。
1970mから2140m、直線距離約170m程登ります。
ここは少し斜度が上がります。スキーやスノボだと初心者が一番楽しく滑れる角度です。
ここも約30分ほどで登りました。
しかし、写真や動画が前より少なくなったので遊ぶ余裕がなくなってきたのでしょう。
岩場も少しずつ出てきましたが、雪に覆われているので、気になりません。
第3の登り:しんどい!!
第2の登りが終わりまた平坦な道が出てきました。
ここで登山アプリの地図をみると山頂まで1時間かかります。
ただ、現在2160mです。山頂は2529m。。。
まだ350m登らなくてはなりません。
ここが一番しんどかったです。
5歩進んで1回休みを何度も繰り返しました。
上を見てまだ続く山頂に絶望しました。
風も出てきたので、帰ろうかなと思いました。
しかし、あと少しで山頂!!
まだ風も強くない。頑張れる!!と自分を鼓舞して登りました。
ここで食べた薄皮あんぱんと白湯が本当に美味しかったです。
甘さと暖かさに癒されました。こういう瞬間が登山の楽しさの一つです。
元気が回復できたので、また登り出しました。
2500m森林限界を越えると雪と岩場になります。
今までにない緊張感が出てきます。
岩場をよじ登りながら山頂を目指しますが、ルートがわかりません。
一瞬、道を間違えました。矢印(⇔)はありましたが、どこを指しているかわからなかったからです。
地図で蓼科山ヒュッテ方向を確認しました。そして、雪道が汚くアイゼン跡がある道を見つけた事で難を逃れました。
ここ以外は目印ポールと雪道のトレースもあるので道迷いの心配はないです。
方角、ポール、矢印を確認しながら登りましょう‼︎
山頂の雰囲気
「霧の時は注意してください」
看板にそう書いてありました。
蓼科山は「諏訪富士」と呼ばれているだけあり、山頂が広大で真っ平です。
確かに、霧がある時は遭難しそうです。
山頂は蓼科山ヒュッテ分岐から5分ぐらいで着きました。
晴れていたら山頂の看板が見えるのでしょうが、霧にて全く見えません。
山頂看板も5mぐらい近づいてやっと見つけました。
それぐらいの霧です。
お鉢巡りはやめて山頂にある蓼科山看板を独占しました。
山頂から広がる岩場と雪の大地は圧巻です。霧と雲が蓼科山の雄大さを引き立てていました。
晴れの日はまた違う一面が見れるのだと思います。
しかし、後悔は全くないです。とても満足度高い山行でした。
まとめ
雪山入門だから気軽に登れるかと言う問いにはNOです。
やはり、雪が積もる山です。そして3つ急登があります。それを登り切る体力が求められます。
せめて、積雪期の北横岳を登った後がよいと思います。
私は雪の北横岳も登りました。参考までに下記のリンクからご覧下さい。
天気とくらすがC判定。でも、今日しか行く日がない人もいると思います。
風速10m以下なら雲、霧、風、雨でも楽しいです。
眺望が見れないのは残念ですが、登りごたえのある雪山です。
また、人はいないので自分のペースで登れます。
霧の山頂ももなかなかオツですよ。
晴れにはないかっこよさがあります。晴れもいいですが、悪天候もまた違った楽しみ方があります。
皆さんの登山計画の参考になれば嬉しいです。
では、また会いましょう。
コメント