金峰山の尾根歩きはとても有名です。
さすが百名山に選ばれるだけあって、圧倒的な絶景に出会えます。
特に冬の金峰山はおすすめです。
私は北アルプスの稜線も歩きましたが、それに匹敵するぐらいの美しさがあります。
あの絶景をどう言葉にして伝えたらいいのかわからないです。なので、ご自身の目で観て欲しいと思う。そういう山です。
ただ、
「いやいや、私には厳冬期の金峰山は無理だよ」と思う方もいると思います。
確かに、登山未経験の方は大変だと思います。
しかし、
特別な技術が必要ないので、雪山初心者の入門としておすすめです。
約9時間と山行時間は長いですが、崖をよじ登る事はないです。
日帰りも可能です。
「でも、厳冬期の山道のイメージがつかない」という方もいると思います。
そうですよね。
どんな山なのか、山道にはどれぐらい雪が積もっているのか知らないと登れるのかも判断できないと思います。
このブログでは、金峰山の山行の様子を動画や写真で紹介しています。
それにより、金峰山へチャレンジできるかどうかの判断材料となると思います。
雪山登山計画の一助になれたら嬉しいです。
【注意】
登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。
イメージ動画:【絶景尾根歩き。厳冬期の金峰山。雪山初心者にもオススメ】
3分で厳冬期の金峰山がわかる動画を作成しました。
どんな山かサクッと調べたい方は是非こちらの動画をご覧下さい。
ルート紹介
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金峰山は標高2599mです。スタートの瑞牆山荘は1520mに位置しています。
約1000mの標高を登るルートです。
撮影をしながら登ったので、登り約5時間、下り約4時間かかりました。
のんびり景色を観ながら登ると約9時間かかると思ってください。
ルートは行きも帰りも同じです。
ただ、稜線は行きと帰りでは景色が違うので満足度は高いルートです。
駐車場とトイレ事情
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駐車場は瑞牆山荘周辺に約150台留められるスペースがあります。
無料駐車場は山荘の目の前の坂道を少し登った場所にあります。
1月末の平日6時では、車5台しか停まっていませんでした。
全山行では、出会った人は合計10人もいません。
瑞牆山荘は11月末まで毎日営業をしていますが、それ以降は予約日しかやっていない様です。
なので、トイレは期待できません。
通年トイレは富士見平にしかありません。
瑞牆山荘から富士見平までは約1時間かかるので、トイレを済ませてから駐車場に着た方が良いです。
富士見平のトイレはバイオトレイです。綺麗なトイレで臭いなどはありませんでした。
協力金は100円です。
平坦な道と急登を繰り返す
金峰山の標高差は約1000mです。歩行距離は約11kmです。
高尾山の表参道コースの標高差は約400mで歩行距離3.8km、蓼科山は標高差約800mで歩行距離約6kmです。
比べてみると、金峰山が緩やかな道が多く、のんびり登る山という事がわかります。
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上の写真は富士見平へ行く道の一部です。このように平坦な道がある一方で、しっかり登る道もあります。
尾根にでる直前です。このようにぐっと登る山道も所々あります。
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ただ、急登もそこまで多くはないです。個人的には蓼科山の急登の方が疲れました。
歩行距離は長いですが、急登も多くないので体力が心配な方でも登れると思います。
樹林帯の中にも見所が沢山
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どこの山もそうですが、樹林帯が多めです。
しかし、林の隙間からちらっとみえる風景に感動しますよね。
金峰山でもそうです。
林の隙間からアルプス山脈や富士山などがみえます。
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この風景は富士見平から観ることができます。
さすが、富士見平というだけあり、富士山が綺麗にみえます。
冬の朝7時半ぐらいから、太陽が上がる美しい景色を観ることができます。
林がモルゲンロートみたいな感じになります。
更に登って行くと、木々の間から農鳥岳、間ノ岳、北岳などの南アルプスの山々がみえます。
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雪が積もっていてかっこいいですね。
こういうちょっとしたご褒美があると頑張れますね。
大日岩まで来ると少し様子が変ってきます。
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大日岩基部にくると、樹林帯を抜けて一気に視界が広がります。
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ここで後ろを振り返って下さい。
どどーんっと鳳凰三山、アルプス山脈などを見る事が出来ます。
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今までずっと林道だったのでこの景色はご褒美でした。
ただ、この後また樹林帯に入る事にはなります・・・。
樹林帯を登る事、約1時間。
太陽がみえ視界がぐっと広がります。砂払いノ頭につきました。
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ここまでで樹林帯は終わりです。これからは、お待ちかねの尾根歩きです。
やっと、やりたかった尾根歩きができます。観たかった絶景尾根の景色を見る事ができます。
ちなみに、砂払ノ頭と名付けられた由来を調べましたが、わかりませんでした笑。
稜線から3ピークを越え山頂へ
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砂払ノ頭から約5分登ってきた景色です。ここでは約2500mと森林限界近いので高い木々はありません。
見晴らし最高です。
さて、これから山頂へ向いますが、観て下さい。あの頂き達を。
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かっこいいですね!!絶景です!!
写真左にあるぴょこっと出ている岩はわかりますか?
あれが五丈岩です。
あの先が山頂です。そこへ向って歩いて行きます。
先が長いように見えますが、約1時間ぐらいで登れます。
下からこの頂き達を観た写真はこちらになります。
アップダウンがよくわかると思います。
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さて、砂払ノ頭を少し過ぎると「千代の吹き上げ」と名付けられた場所があります。
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こんな感じで断崖絶壁です。山道は確保されていますが、山道から崖に5mも進んだら200mほど真っ逆さまに落ちるでしょう。
ここは富士山が綺麗に見れるビューPOINTです。
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では、山頂へ向けて進んでいきます。まずは1個目のピークを越えることを目標に進みます。
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第1ピークを登り終えると五丈岩が近くに見える様になりました。
でも、まだ先はあります。後30分ほど登ります。
ここを左方面へ行くと金峰山小屋へ行く事ができます。
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こちらは五丈岩手前のピークの横です。
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ここを抜けたら山頂と思っていたので、まだ五丈岩がみえてがっくりしました。
2個目のピークを登り終えて、ついに五丈岩をとらえました。
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五丈岩をトラバースするとそこには広場がありました。
ここから山頂までは約6分で行けます。もうすぐ到着です。
山頂には誰もいなくて山頂を一人独占しました。ありがたや。
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海老の尻尾にしてはごついものが看板に張り付いていました。
寒さと風の強さがわかります。
今回はほとんど無風だったのでラッキーでした。
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3カ所の鎖場
鎖はありますが、雪があるので歩きやすいです。
チェーンスパイクが雪をしっかり噛んでくれるからです。
なので、鎖は使わずに登れるので安心して下さい。
ただ、チェーンスパイクがないと危ないので装着して登って下さい。
第1の鎖場です。大日岩手前にあります。
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道の斜度は30度ぐらいだと思います。何も困ることなく歩けました。
第2の鎖場です。第1の鎖よりも道の斜度はもっと緩やかです。
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鎖いる?ってぐらいの斜度でした。
夏場では活躍すると思います。
第2の鎖場は大日岩基部にあります。
第3の鎖場です。ここが一番急斜面でした。
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斜度は一番級で40度ぐらいありそうでした。(体感です)
ただ、鎖は使わずに登れました。雪様々。
この第3の鎖場は砂ノ払頭過ぎにあります。
温泉事情
登山をしたら温泉は鉄板だと思います。近くの温泉を紹介します。長野方面と東京方面に分けて調べてみました。
登山口付近:増富の湯
登山口から一番近い温泉です。バス停もあるので交通機関を利用している方には嬉しい温泉施設です。
湯船が複数あるので色々楽しめます。
ぬるめ~あつめまで種類の源泉を自由に選ぶことができます。
ただ、冬期は金曜日~日曜日しか営業していません。
・登山口から約8km(車で15分)
・バス停がある
・冬期は金~日曜日のみ営業
長坂IC付近:たかねの湯と泉温泉健康センター
たかねの湯は登山口から25分ほどで到着します。Dunlop系列のスポーツ施設です。その中に温泉があります。
湯船には弱アルカリの温泉が楽しめます。温泉というよりも健康センターに近いです。
泉温泉健康センターは長坂ICまで約25分です。帰りが長野方面の方にはいいかもしれません。
ここもDunlopのスポーツクラブの温泉施設です。
なので、たかねの湯と雰囲気は似ています。
・たかねの湯は登山口から約25分
・泉温泉健康センターは長坂ICまで約25分
どちらもDunlopスポーツクラブの温泉
小渕沢IC:延命の湯
登山口から約45分、小渕沢ICから4分の場所にある温泉です。
宿泊施設も兼ね備えている温泉です。
露天風呂もありゆっくりできる温泉施設です。
温泉成分は高濃度のミネラル成分を含み、心身をリフレッシュする効能を備えています。
・インターチェンジから近い
・ゆったりできる温泉施設
須玉IC付近:若神楼、健康ランド須玉
東京方面へ帰る方は須玉ICを利用すると思います。なので、この辺りで入れたら最高ですよね。
若神楼は登山口から約35分にある旅館です。
宿泊だけではなく、日帰り温泉も行っています。
老舗の温泉旅館ですが格式ばらない登山後でも入りやすい温泉旅館です。
「休養・保養・療養」の三養による体調の正常化や自己免疫力の増強等々、最も大切な健康条件を強めてくれる温泉です。なので、登山後にぴったりです。
また、宿泊をしてゆっくり家に帰る。もしくは、次の日に瑞牆山を登るのもいいですね。
健康ランド須玉も約35分ほどで着きます。こちらはスポーツ施設の中にある温泉です。
・若神楼は日帰り温泉もある旅館
・若神楼に宿泊し、翌日に瑞牆山へ行くのもあり
・健康ランド須玉は名の通り健康センター
韮崎IC付近:韮崎旭温泉、白山温泉、ゆ~ぷるにらさき
須玉ICに乗らずに韮崎方面へ行くと温泉の選択肢は増えていきます。
登山口から約1時間で韮崎旭温泉に到着します。
広間の休憩所があるなじみのある温泉施設です。源泉掛け流し100%の温泉です。
白山温泉も登山口から約50分です。露天風呂がありとても景色がいい温泉施設です。
ゆ~ぷるにらさきは丸い球体が特徴的な温泉施設です。一見健康ランドの様です。
お風呂は広くて何種類かあります。露天風呂もあり地元の人で賑わっています。
・韮崎温泉、白山温泉、ゆ~ぷる韮崎は登山口から1時間ぐらい
・韮崎温泉は味のある温泉施設
・白山温泉は露天風呂から南アルプスが眺められる
・ゆ~ぷる韮崎は地元が愛する温泉施設。熱めの温泉が気持ちいい。
まとめ
厳冬期の金峰山はおすすめです。
遮るモノがない雪の尾根道を是非とも歩いて欲しいです。
言葉がでないぐらい感動します。
ただ、どういう山なのか、雪道はどのような状況なのかがイメージできなければ登るのも怖いです。
今回のブログでそれが少し解消できたと思います。
雪山登山の参考になれたら嬉しいです。
▼これから雪山登山を始める方はこちらのブログをご覧下さい▼
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