雪山登山靴を買おうか悩みませんか?
雪山登山靴が必要な時期は短いし、それなら3シーズン用登山靴でいいのでは?とも思いませんか?
また、雪山登山靴は本当に効果があるのか!?と半信半疑な思いませんか?
結論から言うと、雪山登山靴は効果があり、絶対必須の登山ギアです。
足首以上積雪のある山では必須です。むしろ、履いていないなんて自殺行為です。
雪山、なめるな危険!!です。なめていると簡単に命を落とします。
私は雪山をなめていました。
以前、3シーズン用登山靴で西穂高独標へ登りました。本当にひどい目にあいました。自分が雪山をなめた結果です。
雪山シーズンは積雪期、厳冬期、残雪期がありますが、どの時期も晴れていて、無風なら快適に登れます。
しかし、山の天気は変りやすいです。天気が一変し猛吹雪に見舞われる時もしばしば。
その時に、3シーズン用登山靴を履いていたら、それはそれは悲劇です。足は冷え凍傷の可能性、寒さによって冷静な判断ができず、遭難する可能性もあります。
雪山登山靴には雪山登山靴と言われる所以があります。
繰り返しますが、雪山登山靴は効果があります。
あんなひどい目に遭わずに楽しい雪山登山を楽しんで欲しいと思います。
ただ、ひとつ。雪山登山靴にはネックな事があります。
それは、お値段がかなり高い事です。
3シーズン用の靴が2足買えます。それぐらい高いです。
悩みますよね。必須アイテムだから買ってもいいのですが、勇気がいります。
買うか悩んでいる雪山ハイカーさんにおすすめなのは、「登山靴のレンタル」です。
特に、雪山登山初めての方、雪山登山靴の効果に半信半疑の方、雪山登山の頻度が少ないの方はレンタルをおすすめします。
レンタルの方がコストパフォーマンスがいいです。
具体的に説明します。
雪山登山靴の定価は約10万円、5年間保つとして、1シーズン2回以下の登山頻度ならばレンタルの方がコストパフォーマンスはいいです。
レンタルをして「お、本当に効果があるな!!」と実感できてから購入しても遅くないです。
また、店で履いて自分の足に合っているなと思っても、実際にその靴で歩いてみないと自分の足に合うか合わないかわかりません。
自分の足に合うか合わないか判断するためにもレンタルは有効です。
私は、「本当に雪山登山靴は効果があるのか?」「この雪山登山靴が自分の足に合うと言われたが本当にそうなのか」という疑問を解消するために、
やまどうぐレンタル屋さんから雪山登山靴をレンタルしました。
このブログでは、雪山登山靴と夏用登山靴の違い、やまどうぐレンタル屋の体験レビューをお伝えします。
レンタルをして雪山登山靴の効果を感じてください。
この記事が雪山登山へ挑戦する方の手助けになれば嬉しいです。
【注意】
登山は事前計画が大切です。事故なく楽しく登山をするために、体調面含め必要な登山用品を準備してから登りましょう。
冬用登山靴と3シーズン登山の違い
保温材の有無
1番の違いは保温材の有無です。夏山登山靴はゴアテックスが使用されているので水による濡れる事はないです。
しかし、水に濡れなければ、冷えないという訳ではないです。
考えて観てください。スキー場などで濡れていないダウンを着ていても寒いですよね。木造の保温材がない家だと冷えますよね。
それと同じです。
冷気を遮断し自分の体温を留めておく保温材がないと冷えます。
「足が冷たくならない」のが雪山登山靴です。
同じサイズでもやや幅広い
足先の冷えは冷気をダイレクトに受けるだけではありません。
血流も原因の一つです。
暖かい血流が巡ることで身体は温められています。つまり、血流が滞れば冷えます。
加えて、血流が滞れば末梢組織へ酸素が運ばれずに壊死します。専門用語で言うと末梢循環障害です。それが凍傷の機序です。
なので、同じサイズでも夏用よりも雪山用はややサイズが大きいです。靴下も分厚くなるため、靴の中での可動域を広げるためです。
例えば、スポルティバは同じサイズでもやや幅広の構造になっています。
アイゼンへの耐久性がある
雪山登山靴=12爪アイゼンというイメージがあると思います。
12爪アイゼンをみた事がある方はわかると思いますが、かなりごついです。それもそのはず。
最悪、固い氷の上を歩く事も想定しているためです。
なので、それに耐えられる登山靴ではなくてはなりません。
3シーズン用の登山靴は岩場を歩くために固い靴が多いですが、雪山登山靴はそれ以上に硬い素材でできています。
硬い理由はアイゼンを締め付けても足の血流の妨げにならないためでもあります。
紐がしっかり絞められる
雪山登山靴を履くと言う事は氷点下の世界に身を置いています。なので、手袋を容易に外す事が出来ないです。
そこで、雪山登山靴は途中で靴紐がロックできる使用になっています。
足首から上は緩む可能性はありますが、アイゼンの紐がかぶっている甲部分の紐は緩む事はありません。
それにより、手袋でも結ぶ事もできます。手袋をつけて結ぶ事が難しく外すとしても短い時間で済みます。
また、甲部分がしっかり固定されていれば、靴の中で足がずれることはないです。歩行中の靴ずれもありません。
そして、アイゼンを外して靴紐を結び治す手間もないです。
やまどうぐレンタル屋の体験レビュー
雪山登山靴の必要性を感じたと思います。ここからは実際に雪山登山靴をレンタルした体験をお伝えします。
今回はやまどうぐレンタル屋さんからレンタルしました。
ネット注文はやはり楽
ネットで自分に合う靴とサイズを選択します。私はスポルティバの38を履いているので、そのまま38サイズを選択しました。
夏用登山靴よりも雪山登山靴は幅広となりますが、厚手靴下を履くので問題ないと判断しました。
*実際に問題なく登山できました。ゆとりもあるけど、ずれもしない。
後は、お客様情報の入力、お支払い方法、配送方法と続きます。
手続きで迷う事はなかったです。
登山日から商品到着まで3日ほど余裕がある
登山靴をレンタルする1番の不安はサイズの不一致です。サイズが合わない靴で登山すると靴擦れや捻挫のリスクがあります。
ただの苦行です。楽しくないです。
そのような不安を軽減してくれるサービスを提供してくれます。
他社が使用日の前日配達の所、やまどうぐレンタル屋さんは最短5日前配達をしてくれます。
登山日5日前ならば余裕を持って交換ができます。
なんて思いやりのあるサービスでしょう。
今回は幸いにもサイズが合っていたので交換はしませんでした。
黒い袋には登山靴以外にもサプライズ
登山日の3日前にクロネコさんにて配送されました。
黒いカバンに入ってやってきました。雪山登山靴。初めての雪山登山靴に高揚しました。
カバンを開けるとそこには靴以外にも何やら入っている。それは靴下でした。夏用靴下でしたが嬉しかったです。
買えば2000円するぐらいの靴下が無料プレゼント。
これからも登山を楽しんでくださいという思いやりのあるサービスだなと思いました。
守銭奴の私は靴下金額を差し引くとかなり安く借りれたなと思いました。
靴底はしっかり整備されている
レンタルで不安だった事二つ目は使い古された靴がくるのではないかでした。特にラバー(靴底)が劣化していないかです。
アイゼンを履いていればいいですが、ずっとアイゼンを履いている訳ではありません。
ソールのゴムがすり切れていれば、グリップが効かず転倒するリスクがあります。
しかし、しっかり整備されており綺麗なソールで安心しました。これならアイゼンを履いていない雪道でも安全に歩行できます。
面倒くさいメンテナンスはお店まかせ。返却は翌日たった5分で終了。
さて、無事に登山が終りました。ヘトヘトです。登山の後片付けが1番面倒くさいです。
レンタルして1番良かった事はメンテナンスをしなくて良いことでした。
ブラッシングや汚れ落としをしなくていいのは本当に楽でした。
そして、返却が翌日そしてコンビニ発送というのも良かったです。
仕事前にコンビニ寄って手続きをして終了です。
かかった時間は約5分です。とても楽ちんでした。
デメリットはやや年季ある靴もある
私が借りたスポツティバはやや型落ちの靴で汚れもありました。ただ、臭いもなく求めている機能も問題なかったです。
ただ、潔癖症の方は気持ちよく使えないかもしれません。
*再び借りる機会がありました。その時は新品の様な綺麗な靴がきました。レンタル屋さんなのでモノの年月は違うようです。
まとめ
今回は雪山登山靴の必要性を説明しました。そして、やまどうぐレンタル屋さんの体験レビューもお伝えしました。
繰り返しますが、雪山登山靴は効果はあります。雪深い道では特にその効果を実感すると思います。
しかし、誰もが購入するのがいいとは限りません。
雪山登山に初挑戦する方、雪山登山靴の効果に半信半疑な方、雪山登山の機会が少ない方はレンタルがおすすめです。
レンタルをしてやはり自分には必要だと思う方は自分に合った雪山登山靴を購入してほしいと思います。
雪山は楽しいです。そして、感動します。是非、挑戦して欲しいなと思います。
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