天狗岳・硫黄岳へ登れる稲子湯・みどり池入口の駐車場(稲子湯唐沢橋登山口とも呼ばれています)。
冬は駐車場がアイスリンク状態になります。
稲子湯旅館の駐車場との違い、凍結した坂の登り方、満車時の対応まで、実体験をもとに解説します。
注意
本記事は筆者が訪れた時点の情報と登山記録をもとにしています。路面状況は天候や季節で大きく変わり、車種やタイヤの状態によっては駐車場まで登れない場合があります。最新情報をご確認のうえ、ご自身の判断で走行してください。万一事故が起きた場合も、当サイトでは責任を負いかねますのでご了承ください。
この記事でわかること
- みどり池入口と稲子湯旅館、どちらに停めるべきか
- 冬の駐車場が「アイスリンク」になる理由と、安全に停めるコツ
- 稲子湯→登山口の「スタック地獄坂」の登り方
- 満車のとき、車がないときの対処法
みどり池入口は、冬の八ヶ岳の中でも登りやすい天狗岳や硫黄岳へ向かえる人気の登山口です。大きな危険箇所がなく、みどり池や本沢温泉を経由した周回コースも組めるので、冬でも土日祝はいつも満車です。
ただ、冬にここへ車で行くなら、ひとつ覚悟しておいてほしいことがあります。
冬の駐車場はツルツルのアイスリンク。山頂直下より、駐車場がいちばんの核心部かもしれません。
私自身、ここで危機一髪の思いをしました。この記事では、初めてでも慌てずに停められるように、駐車場の状況と対策を具体的に解説します。
まずは動画で駐車場の様子をチェック
「自分の愛車でこの駐車場に停められるか」の判断材料になるはずです。
駐車場は2か所|登山口と稲子湯旅館、どちらに停める?
みどり池入口から登るには、「みどり池入口の駐車場」か「稲子湯旅館の駐車場」のどちらかに停めます。
どちらも一長一短なので、比較してみましょう。
| みどり池入口 | 稲子湯旅館 | |
|---|---|---|
| 台数(目安) | 約20台 | 約30台 |
| 料金 | 無料 | 300円/日 |
| トイレ | なし | あり(きれい) |
| 登山口まで | すぐ | 歩いて約15分 |
| 下山後の温泉 | 車ですぐ | そのまま入れる |
| マップコード | 359 422 534*02 | 359 423 760*46 |
| 冬の注意 | 駐車場がアイスリンク化 | ここから先に「地獄坂」 |


迷ったときの選び方
- スタッドレス+4WDで、凍結路の運転に慣れている → 登山口の駐車場。往復で約30分の時短になります。たかが15分、されど15分。下山後の疲れた体には、この差がじわじわ効いてきます。
- FF車・雪道に自信がない → 稲子湯旅館の駐車場。300円でアイスリンクを避けられると思えば安いものです。トイレも温泉もあります。ただし、2WDでは登れない地獄坂があります。
登山口の駐車場はカーブにあるので見落としやすいです。
ただし手前に稲子湯旅館の大きな看板があるので、それを目印にすれば迷うことはありません。
登山口にはトイレがないので、稲子湯旅館で済ませておくと安心です。
冬の駐車場がアイスリンクになる理由
登山口の駐車場は日陰にあり、日中に雪が少し溶けても完全には消えません。
そのまま夜を迎えて凍り、また溶けて凍る……を繰り返すうちに、立派なアイスリンクができあがります。
特に滑りやすいのは次のタイミングです。
- 早朝:夜のうちにカチカチに凍っています。
- 下山後の午後:表面が溶けて水が乗り、むしろ朝より滑ることも。「帰りのグズグズ雪の方が滑った」という声も多いです。
アイスリンクでも慌てない!安全に停める5つのコツ
- スタッドレスタイヤは絶対。チェーンも積んでおく ノーマルタイヤでは来ないでください。他の車にぶつかったり、路肩から落ちたりと、取り返しのつかない事故につながります。スタッドレスでも滑るので、チェーンは必ず積んでおきましょう。
- 帰りに「出やすい向き・場所」に停める 傾斜のある場所や、後ろに下がって出る形になる場所は避けましょう。下山後に発進できず、立ち往生するのがいちばん厳しいパターンです。
- 発進はそっと。スノーモードやローギアを使う アクセルを強く踏むと空回りします。スノーモードがある車は入れ、なければローギアでじわっと動き出しましょう。
- 車から降りる前にチェーンスパイクを履く 危ないのは車だけではありません。駐車場で滑って転ぶ人も多いです。ドアを開けたら、まず足元を固めてから降りるのが安全です。
- 脱出グッズとスコップを積む 万一空回りしたときに、タイヤの下に敷く脱出マット(ラダー)とスコップがあると心強いです。
【購入者の声】
ゴム製かつ網目状なのでしっかりタイヤを噛んで1発で脱出できた
板タイプと違い地形に合わせられるので高い金払ってでも買った甲斐があったと思う
稲子湯→登山口の「スタック地獄坂」に注意
稲子湯旅館から登山口の駐車場までの間には、凍結した急坂があります。私はここを「スタック地獄坂」と呼んでいます。
この坂は、途中で止まったら最後です。特にFF車は一度止まると登れなくなり、タイヤが路面をつかむ場所までバックで戻るしかありません。
*脱出するのに一生懸命で、動画や写真を撮れませんでした・・・。それぐらい大変な思いをしました。
地獄坂を登るコツ
- 坂の手前で一度止まり、先に車がいないか確認する(前の車がスタックすると左右が終わらない)
- 一定のスピードで、坂の途中で止まらずに登り切る
- 急ハンドル・急アクセルはしない
- 「無理かも」と思ったら、登らずに稲子湯旅館に停める
この坂を抜ける自信がなければ、稲子湯旅館に停めて歩くのがいちばんの安全策です。
満車のときはどうする?
冬の土日祝は、登山口も稲子湯旅館も早朝に埋まることが少なくありません。前日入りする人も多いです。
- 早めに到着する:週末は前日入りや、前泊を検討しましょう。
- 稲子湯旅館に相談する:満車のときに、宿の方が近くの停められるスペースを教えてくれたという登山記録もあります。勝手に停めず、まずは一声かけてみましょう。
- 路肩や私有地には停めない:除雪車や他の車の通行の邪魔になります。
稲子湯旅館に前泊すれば、駐車も凍結も心配なし
稲子湯旅館に前泊すれば、駐車場争奪戦も、暗いうちの凍結路の運転も避けられます。
昔ながらの脱衣所ですが、お湯はとても気持ちがいいですよ。下山後の日帰り入浴もできます。
みどり池入口から登れる山・ルート

みどり池入口からは、しらびそ小屋(みどり池)を経由して、次の山へ向かえます。
- 天狗岳:中山峠経由。冬の八ヶ岳でも登りやすい人気のルート
- 硫黄岳:本沢温泉・夏沢峠経由
- ニュウ:天狗岳と組み合わせた周回も可能
私は年末にここから本沢温泉でテント泊をして、硫黄岳に登りました。雪山テント泊の装備もまとめているので、登山計画の参考にしてください。

アクセス情報|マイカー・バス・レンタカー
マイカー
- 東京駅からみどり池入口:約218km/約3時間30分
- 中央道・須玉ICから国道141号を北上し、松原湖方面へ
- 高速代・ガソリン代は出発地や時間帯で変わるので、事前に検索しておきましょう
バス(冬は運行なし)
JR小海線・小海駅から小海町営バス「松原湖線」に乗り、「稲子湯」で下車します。ただし稲子湯まで行く便は例年4月下旬〜11月末の季節運行で、便数も限られています。最新の時刻表は小海町のホームページで確認してください。
レンタカーは「前日に借りる」のがコツ
冬はバスがないので、車がない人はレンタカーが現実的です。ただしレンタカー店の多くは朝からの営業なので、当日に借りていると駐車場の争奪戦に間に合いません。
- 前日の夕方に借りて、前泊するのがおすすめです
- 必ず4WD+スタッドレスを指定しましょう
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自分の車を持つことも検討してみて
冬の八ヶ岳を自由に楽しむなら、やはり自家用車がいちばん動きやすいです。「2WDに限界を感じている」という方は、4WDへの乗り換えも選択肢です。
▶ 登山には車が必須。買う?借りる?あなたに合わせたカーライフをご提案。
よくある質問(Q&A)
Q. 冬でも2WDで行けますか? A. スタッドレスとチェーンがあれば稲子湯旅館までは行けることが多いです。ただし登山口への地獄坂はFF車には厳しいので、稲子湯旅館に停めて歩くのが安全です。
Q. ノーマルタイヤでも行けますか? A. 冬は絶対にやめましょう。スタッドレスでも滑る道です。
Q. トイレはありますか? A. 登山口の駐車場にはありません。稲子湯旅館で済ませておきましょう。
Q. 下山後に温泉に入れますか? A. 稲子湯旅館で日帰り入浴ができます。受付時間は事前に確認してください。
まとめ|稲子湯の冬は「駐車場も登山のうち」
- みどり池入口は、冬でも天狗岳・硫黄岳へ登りやすい人気の登山口
- 冬の駐車場はアイスリンク。スタッドレス+チェーンは必須で、チェーンスパイクを履いてから降りる
- FF車や雪道に不安があるなら、稲子湯旅館に停めて歩く(15分)
- 週末は早朝に満車。前日入りや前泊が安心
稲子湯旅館も素敵な宿です。駐車場という「最初の核心部」を安全に越えて、冬の八ヶ岳を楽しんでくださいね。


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